「存在がミステリ」を含む小説

音楽プロデューサー響野誠を殺害した青年・高柳カイト。彼は、犯行の痕跡である「音」を完璧に消し去った。しかし、音の不在という“異様な沈黙”は、警部・御子柴の違和感を呼ぶ。完全犯罪を…

大学1年生の不思木は平穏な日常を緩やかに過ごして『いたい』のに、 当たり前で誰しもが享受できる日常から非日常への入口に不思木は入り込んでしまう。 なぜなら「気になってしまうから」…

事件は解決し、探偵は鮮やかに犯人を指し示す。 ――大団円の幕が下りたはずだった。 だが、物語はここで終わらない。 作者の声が滲み出し、読者に問いかけが降りかかる。 浮かんだ顔は…

都市再開発に伴い発見された、存在しないはずの喫茶店『ハルカゼ』に関する記録。 その記録には、謎の暦「夜○年」、姿を持たない来客、影のマスター、消えていく席…… 様々な断片が語ら…

発生からちょうど5年を迎えた事件の現場に訪れた警察官2名。 今更何が判ろうか――という気持ちも無いわけでは無いが、『ヤメ刑』の探偵ともアポを取って一応は調査を開始。 そんなとき、…