「ざくろ」を含む小説

何をしても満たされず、渇きにも似た衝動を抑えることが出来ない美桜。女友達と笑っている時も、彼氏と部屋でくつろいでいる時も、幸せだと感じることは出来なかった。 ──なにかが足りな…

「謎を解いたら、もう私に話しかけないって約束してくれる？」 名探偵は、ぼさぼさショートヘアの美少女解体魔だった――。 お人好しな中学生である僕、水間直翔（みずま　なおと）は、…

梅雨明け前の朝、静けさを鎧に生きてきた淺黄は、東向きの縁側で湯をわかす。そこへ、三度の喪を越え資格だらけの陽気な幼馴染・柘榴が「静かなのは飽きた」と荷物ごと転がり込む。娘・真珠の…

久乃木柘榴（くのぎ　ざくろ）の手元には、少し変わった形見がある。 小学六年のときに、病死した母の実家に伝わるおとぎ話。しゃべる犬と変わった人形が『宝石のご飯』を作って、お客さん…

柘榴（ざくろ）の実には「愚かしさ」という花言葉があります。 短い作品集になっていますが、どの話にも必ず「愚かしさ」が隠れています。 各話１０分ほどで読めますので、色んな愚かしさに…

俺こと黒羽聖司は、ぼっち陰キャモブである。 ある日、深夜に散歩をしていた俺は学校一の黒髪美少女、鬼切ざくろと出会う。 彼女は日本刀を手に、バケモノと戦っていた。 その日から、俺は…

自殺志願の妊娠カップル 浮気妻帯者に夢中になる女子大生 優位な立場から女をモノにする輩 孕んだと嘘つく不倫女 ストーカー・・・ そんな奴らが幸せになんかになる筈はなく 殺人事件が…

「ねえ、【ざくろさま】って知ってる？」 高校二年生の花村ヒナセは、暑さから逃れて立ち寄った喫茶店で二人組の女性客の噂話に聞き入ってしまう。 【ざくろさま】にメールを送ると、依頼…

かつてディスで一世を風靡した元ラッパーの高校教師、小鳥遊空。 ヒップホップと決別してしまったその男がディスをこよなく愛するJKラッパー天鬼ざくろと出会った時、止まっていたビートが…

人工臓器の国内生産ラインが確立されて三年。 更年期の相談で産婦人科に訪れた礼亜（れあ）は、 卵巣の人工臓器移植を提案される。 タブレットに映し出された自分の卵巣を見て、 いつか訪…

【公募用あらすじ※結末含む】 龍神伝説の残る孤島、竜葵島(いぬほおずきじま)。 　よすがはある日、雷に打たれた子どもを拾う。目覚めた子どもはしかし、記憶を失っていた。 　行きが…

TBS会館にあった「赤坂トップス」と言うレストラン。 行ったことあるよ。 と言う方がいらしたら思い出話を聞きたいです。 私はトップスのチョコレートケーキしか知らないけれど、…

テーブルの上に置かれていたのは一枚の手紙だった。 『ごめんね。私、職場の先輩と付き合うことになった。……男の人だよ』 仕事もうまくいかず、付き合っていた彼女にもフラれた牡丹山ざ…

殺した女と共に埋めてしまったらしい証拠品を掘り出しに来た男。そこで起こった恐怖とは。 ※「小説家になろう」の「紅い果実」を書き直した掌編です。幻想ホラーみたいなもの。

今まで書いた短編小説をまとめます。全13話。 狂気染みたものばかりです。なお、この短編集はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。…

終戦後の日本の、関西のどこか。一目で混血と分かる髪と目をした娘は、柘榴の実を携え、家に戻る。誰よりも自分を憎んでいる姉は、柘榴が好きだから。

明らかに薄暗い雰囲気を纏ったクラスメイトに、あなたは話しかけられますか。 常にメンソールの香りを纏う退紅十香と、彼が気になる一成の話。 読み終わった後、境目はどこだったのかとぜ…

ざくろタブレットを口に含み、崩壊してゆくこの部屋、しろいゆめ、すいかようび 電話が鳴る度に少しずつずれる、似顔絵描きのクロチネさん、くぢらぢを、エンヂンボート、 霧笛だ、霧笛が呼…

　魔法少女ロートケプヒェンとして大阪で厄災の軍勢と戦いの日々を送っていた椋路柘榴(むくみち ざくろ)は、戦地で或る少年と出会う。 　利己主義で刹那主義な椋路は、彼との交流を経て、…