「…かもしれない。」を含む小説

佐々木キャロット様の自主企画〝三題噺「赤ちゃん」「ケチャップ」「バーコード」〟に向けて考えた、シュールでコミカル？な短編。 半分寝ながら考えたお話です（なぜと言われても……）。 …

今年の梅雨に、思いを馳せて。前線だって頑張っている。

これは呪いの物語。 そして、祝いの物語。 怪異が日常を蝕む街・童ノ宮。 そこでは、語りに選ばれた者たちが、祟りと祈りの狭間で生きている。 物語の中心にいるのは――、塚森キ…

はっきり言って遅刻は悪ではない。職種によるかもしれないが、今現在遅刻が悪とされている職種についても、「ホンマか？」と思える節が多々ある。この面倒な日本独自の風習に、とりあえず合わ…

“あなたも2028番かもしれない。” 結婚、成長の瞬間、ケンカ、サプライズ、失恋…… その一つひとつが「課税対象」になる国の物語。 忘れることは罪か、それとも救いか。

「ねえミディア。王子様と結婚してみたくはないかしら？」 ある日、意地の悪い笑顔を浮かべながらお姉様は言った。 お姉様は地味な私と違って公爵家の優秀な長女として、次期国王の最有力…

雪降りしきる夜、その白髪の老人――神様が、僕の夢の中でこう言った。 「君は選ばれし戦士である。ちたまを救え」 よくわかんないけど、どうやら僕は地球の危機を救う、救世主となってしま…

（冒頭） 夜空を見上げると、無数の星々が静かに瞬いている。 けれど、私たちが見ているそれらの光は、「いま輝いている星」ではない。 数千年、数万年、あるいは数億年前に放たれた光が、…

エリザベス・レイモンド。 とある作品の作中作に出てくるこの令嬢は、高慢ちきでわがままな嫌われ者の悪役で、主人公をいじめ、最終的には婚約者に断罪され、処刑されてしまう。 そんなエリ…

人生の記憶が、次々と脳裏をよぎる。 その移ろいゆく光景を、人は「走馬灯」と呼ぶ。 その時間は、ほんの一瞬――。 けれど、走馬灯を見ている本人にとって、それは本当に「一瞬」なのだろ…

大学のサークルで出会った彼女は、料理がとても上手で、少しだけ、時間の感覚がおかしかった。 使い捨てカメラに写った、15年前と同じ姿の君。 笑って「食べて」と差し出すその手を、俺…

都内某所に存在する、シェアハウスとして使われている大きな洋館【エテルノ】…。 新しくこの家の住人になる男子高校生・荒木京の日常は、個性的な住人達との出会いにより崩壊します。でもそ…

お茶の間ぽんこ様の自主企画〝三題噺「辞書」「デマ」「紅葉」〟から、ふと思いついた（頭に浮かんだ）〝エッセイ＋物語〟（時間の揺らぎ）のようなお話（ちょっとした言葉の実験も？　最近読…

都心の夜、雨に濡れた街は青白く光り、霧が揺れる。 特命捜査班の刑事、鏑木悠真は、次々と起こる不可解な事件に挑む。 現場には、散らばった書類、謎の写真、そして「次はお前だ」とだけ書…

思いを綴るシリーズ4作品目です。今回は想定反論が多すぎて、論点がずれないようにするのが難しかったため、何回か推敲するかもしれません。 これはあくまで、私が思ったことを綴っただけ…

　どこで聞いた話だったか忘れたが、捕虜とかになって、あなたが拘禁されてしまったとする。 　救いが来るかはわからないし、日々重い労役を課される。仲間も倒れていくかもしれない。 　…

「リリー！　ど、ど、どうしよう、どうしよう！？」 　ある日の昼下がり、突然慌て出した幼馴染のクリスが言った。 「ぼく、ね……お、乙女ゲームのっ、ヒロインかもしれないぃ……！」 …

【ビーンズ応募用あらすじにつき、以下ネタバレ注意】 気が付けば朝柊は二〇〇六年にいた。見知らぬ部屋で目覚めると、獄卒のカルタという少女が現れ、柊丞が過去に戻ると聞いて「一緒に行…

夏休みが始まり、祓い屋見習いの雅弘は、師匠である綾香のもとで修行をしていた。ある日の午後、事務所に帰った二人は、事務員の千晴から綾香の師匠である大塚の来訪を告げられる。初めて会う…

友人についた恋の嘘は、アイスクリームのように優しくないし、溶けない。 親友と、好きな人と私。 三人で出かけた遊園地の夕日が差すころ、 私は小さな嘘で、ひとつの関係を変えてしまう…