「分からなかった」を含む小説

「好きなんだけど」 　突然告白された俺は言葉を失った。 　喋った事もない、隣のクラスのなんとかさんに呼び出され、何かと思えば急な好意。はっきりと言って持て余すというか、俺にはど…

この土地に引っ越してきてから初めて図書館に赴いた筆者。 文字通り右も左も分からない館内を、キョロキョロしながら歩く。 モノローグで表すとやたら騒がしい筆者の心境を、気ぜわしく描…

私はお見合いにひなびた喫茶店にきていた。 六つも下の男が話し始めたのは「ハッケンデン」の話だった。 芽吹くことのなかったはずの私と、不器用な彼の話。

　私は幼い頃から母と折り合いが悪かった。妹のように可愛く天真爛漫さを持ち合わせていない私を、母は気持ち悪く思っていたからだ。 　両親に愛されて育つ妹から逃げるように、私はこの田舎…

魔法のiらんどで公開していた作品です。 まどろみ、記憶 2012年9月11日完結 タイトル毎で完結しており、2024年から追加してます。

某国で仕事を終えた日本人傭兵の真加部と藤田は、追撃してきたゲリラの迫撃砲弾を浴びてしまう。 だが、彼らはその影響で異世界に転移し、そこで王国の敗戦で逃亡中の姫と護衛の女剣士と出会…

共通した世界でのいろんな場面を切り取っている。 これを元にして長編を書くかも知れないが、それはいつになるのだろうか......。 分からなくても雰囲気で楽しめる人はとても楽しい…

　これは、３日後に滅びる超ハードモードな異世界に迷い込んだ青年が、死に戻り能力と共に地獄の日々を繰り返す物語――――――― 　青年『蝶野 翔永(ちょうの しょうえい)』はある日…

あらゆる病気はなってみないと分からない。今回の件で私もそれを痛感致しました。

記憶が消えて行く。 妻は私をどこかにつれて行こうとする。 それが何処なのか分からない。でも私には心に残る景色があった。

「お前との婚約を破棄する」 　女学校を卒業し、18歳の誕生日を迎えたドロシーは、結婚報告をするはずだった誕生日パーティーで婚約破棄されてしまう。 　しかも婚約者が皆の前で紹介し…

「この度は……」 悲しみの真っ只中に、消え入る語尾を使い使われ、いたわりあう文化を私たちは持っています。 そもそも、何を発してもぴったりくる言葉など見つからないのかもしれません。…

半世紀以上も前に名古屋駅で初めて食べたきしめんの美味しさは今も忘れていないけど、まだ中学生になったばかりぐらいなので、いまのいまでもあのきしめんが何だったのかなにも分からなかった。

人の顔をうまく認識できない女子高校生「楠木若葉（くすのきわかば）」は、顔認識ＡＩ〈センリ〉を搭載したスマートグラスを掛けている。 ただＡＩの力を借りても、若葉に人の顔が分かること…

　任務の最中、海中より現れた巨大生物の奇襲に巻き込まれ、死んだと思われた源氏恭一。行き着く先は楽園か地獄か。 呪いを受け、彼が辿り着いた先は、世界の深海に潜む、見えざる世界。 …

大神燈矢はゴールデンウィークの最終日もバイトをしていた。いつもと同じように先輩とたわいも無い話をしたりして時間が進み、バイト終わりにスマホを確認するとメッセージが来ていたことに気…

　大学卒業後、学習塾に就職した目黒由紀は、たった三ヶ月でリストラを宣告される。再就職先は、地方にある小さなパソコン販売会社「フューチャーテック大崎」。文化祭のような混沌と熱気の中…

かつて、穏やかで人のために尽くす男がいた。 名前は川嶋慧（かわしま・けい）。身長165cmの細身の体に、どこか疲れたような優しい目を持つ彼は、他人の心に敏感すぎるあまり、"普通の…

クラス替えで隣の席になった学年一の美少女・橘詩織。 なぜか俺、瀬戸悠斗にだけ徹底的に冷たい態度を取る彼女。 挨拶は無視、必要な会話も拒否、まるで俺の存在を否定するかのよう。 他…

愛しているからこそ、計画した完全犯罪。 これを狂愛と呼ぶのだろうか？ 私には分からない。 でも、多分、大丈夫。 精密に企てた計画だから……