第一部を読んでの感想です。
「婚約破棄」から始まったドロシーの物語。彼女自身が真の幸せを見つける過程が丁寧に描かれています。貴族社会のしがらみに縛られながらも、自分の道を切り開く彼女の姿には好感が持てます。
ドロシーは決して弱くはないけれど、だからといって完璧でもない。等身大の魅力が、物語を通して描かれます。そんな彼女を見守るのは、誠実で不器用な辺境の魔法騎士・ベルンハルト。彼の真っ直ぐな優しさと誓いの言葉は、シンプルだからこそ心に響きます。
軽快な会話のテンポと細やかな心理描写が素晴らしく、甘さと緊張感のバランスが心地よい構成になっています。王都と辺境という異なる舞台が、それぞれのキャラクターの成長を象徴するように描かれているのも印象的です。
ドロシーとベルンハルトの関係がどのように変化していくのか、今後も目が離せませんね。運命に翻弄されながらも自らの意志で未来を選び取る二人の姿に、読後は温かい気持ちになれます。素敵な物語でした。
18歳の誕生日を迎えたドロシーは、その祝いの席で婚約者エドウィンから「婚約破棄」を告げられます。しかも代わりに婚約者として紹介されたのは、女学校ではいじめっこだったカロリーナ。
頭の中真っ白になったドロシーの前に颯爽と現れたのは、平民上がりの魔法騎士ベルンハルトでした。
「では俺と結婚してください」
すかさず求婚。
かつ、ドロシーに対して無礼な発言を続けるエドウィンに、
「ドロシー様は世界で一番かわいい」
と断言する彼。
王子様ですよ。
もうドロシーにとっての王子様登場です。
そもそもエドウィンに対して愛情のようなものを抱いていなかったドロシーは、ベルンハルトにどんどん心惹かれていきます。
惹かれる……のですが。
ベルンハルトは、ここんところはっきりしておこう、とばかりにドロシーに告げます。
「これは白い結婚ですから」
………はあ?ですよ。
ドロシーからすれば、再び頭真っ白なわけです。
ですがまあ、ベルンハルトはベルンハルトで、実は身分差とか自分の容姿に自信がない(いやめっちゃ男前)とかがあって、こんなことを言いだした感じで……。
それに気づいたドロシー。
ちょっとずつ彼に対して距離を詰め始めます。
現在まだ連載中ですが、ふたりの恋心は少しずつ成長中。
ぜひぜひ、じれもだなこのふたりを応援してやってくださいませ!