「円城塔賞 少女」を含む小説

お母さんをお父さんに殺された少女は、旅に出ました。 救いを求めて、修行場を転々と……。 最後にたどり着いた場所は、広々とした河原でした。 そこには空き缶の上で眠っている小人がいた…

「あたしはいつまでここにいればいいの？　もう、どこも悪くないのに！　体だって普通に動くのに！　歩けるのに！　なのに、どうして外に出ちゃ行けないの!?」 少女は言う。 けれど、彼女…

三人の少女が、かつて一世を風靡したという禁断の味噌ラーメン「めそきん」を作るお話です。

鬼役を押しつけられた童が、もがいた先にあったのは一人の少女の出会いだった。 ほんのり、ホラー？ エブリスタで前に書いていたもののリメイク版です。 ラストなど色々変わっています。…

　シェルター内に引き籠って行き詰まった人類は、安楽死で種の歴史を終わらせることを選択した。 　人類が土に還るまでを見届けるために造られた管理システムでありAIであるヒュプノスは、…

（カクヨム短編コン参加作品）時は大正、ひなびた農村。 普通の人の娘たき子と、鬼の娘さくら。偶然出会った二人は、互いに怖さを捨てて仲を深めていく、が……

帰りの電車に、まるでゾンビの外貌をした少女が乗車して来た。 そこは遊園地の最寄り駅だった。

機械人形に搭載されたAIの記憶と、博士のお話。 なぜ、AIの記憶を持った少女は、自分の意志で記憶をデリートするまでに至ったのか。

私はサリーに興味がある。澄ました顔で電子黒板を見つめるサリーの横顔は、凜としていて好きだ。

　「体を強く打って死亡」という表現は、遺体が原型を留めていない状態を指すらしい。 　隣の県のとある小学校の近辺で、そうした状態の子供の遺体が発見されているという。まるで高所落下…

愛を知りたい少女は一冊の小説を手に取る。その小説「フラクタル・ラブ」は、それを読む少女とリンクしていて……。

とある国の軍隊で兵隊として働く少女アイリスは、仕事人間で負けず嫌い。 同期の男レンゲの嫌味をバネに、日々仕事に明け暮れる日々。 そんな日常を過ごす中、ある日アイリス達は敵国との戦…

　誰よりも優れた才能を持つ剣道少女・マキジャク。しかし彼女は、道場の師範である祖母に強要される剣道を嫌い抜いていた。 　そんな彼女のライバル・モノサシ。類まれな情熱をモノサシだが…

　少女は恋をしていた。 　その人はとても遠くにいて、自分じゃ届くわけもない様な高嶺の存在。 　自分が手を出すのがおこがましいくらいの相手に恋をする。 　常に、外見だけを見…

昭和初期。 雨に降られてたまたま入った銀座の「カフェー･シャトン」では、幼い少女が「鉱石（いし）の辻占（つじうら）」を売っていた。女給のうた子にせがまれて、辻占を買った佑（たすく…

ただなんとなく今がそれなりに楽しければいい。将来の事なんてわからない。 本音を言った事もない。でもそれはどこにでもある『普通』に違いない。 井坂カエデはそう自分に言い聞かせていた…

研究者のリチャードは、透明人間になる薬をとうとう発明する。 恋人のハンナにそれを伝えに行くと、リチャードの助手のジョーダンといるところを偶然目撃してしまう。 怒り狂ったリチャード…

尊大マイペース銀髪少女の“プロフェッサー”は、今日も今日とて珍妙なるテーマを研究室へ持ち帰る。 果たして、大柄不愛想青年の“助手”は彼女のあくなき好奇心に応え、失われた人類文化の…

今日は娘の小学校で学芸発表会。娘のクラスの出し物は歌劇、マッチ売りの少女。なんと、主役は我が子が演じるのだ！　父親として、これは見に行かなくてはならない。だが、主役には妬みやパワ…

女性にとって憧れの仕事である電話交換手になることができた、ある少女の物語です。 昭和20年の樺太での実話を基にしています。