「でも覚えている」を含む小説

失われた記憶の欠片と、綴られた愛の記録。 毎年、聖なる夜にだけ現れる優しい瞳の彼。花屋で働く小鳥遊雫は、理由もわからず彼に惹かれていく。しかし、彼女には幼い頃の記憶がなかった。 …

一途な座敷わらし×お人好し20代男子。ほのぼの和風ファンタジーBL。 一万字制限で書いた短編。 10年ぶりに訪れた無人のはずの祖母の家で、敏明は自称、座敷わらしに出会う。 座敷わ…

記憶がないものの名前だけは覚えている青年、乱麻（らんま）は深き森で傷だらけでいた。だが運命が交差して、乱麻と関りのある少女の霧美（きりみ）とその従者である影写（えいしゃ）と出会う…

小野寺和樹が見てきた鶴宮健斗という友の記憶。 2人の周りに起こる複数の事件。 この物語の歪みとは何なのか？ 初めての短編小説なので読んで気に入っていただけたら嬉しいです。

奇妙な夢を立て続けに見た私は、友人にそのことを相談した。すると、記録として夢日記を付けることを勧められる。 　夢日記を付けると発狂するという都市伝説を警戒しながら、私は夢日記をつ…

私は関本　樹（せきもと　いつき）！ 今は大学に入学して、気になるメガネをかけた男子がいる。 「八積　広」（やつみ　ひろ）って男子がバスケ部に入部している。 キャンパス見学で見た時…

産んだばかりの子を姑に取られ、離れて暮らすようになった。 数年後、夫が浮気して、子供が戻ってくるが……。 「第十一回月餅企画」参加作品です。

小川露子が殺されたとき、雫は中学一年生だった。訳も分からぬまま孤児院へ送られ、そこで中学を卒業し、奨学金を取って高校へ入れるほどの頭はなかったので、高校へは行けずに孤児院を出た。…

前世の話をするOLの話。

兄、セドリックの策略により、知らない間に破滅を回避していたBLゲームの悪役令息「レオナルド・カルミア」は十二歳の時に交わした約束を夢に見た。起きた時には覚えていなかったが、その約…

厄災戦終結から十年。人々は大陸史上最大の魔族との戦争から立ち直り、復興への道を歩んでいた。 平和が戻った世界で魔術師を目指す十七歳の少女ルミエナは、魔術学校に入学するとすぐに魔術…

　あの日のことを、私は今でも鮮明に覚えている。春休みの大学街はひっそりして、まるで時間が止まったようだった。明大の古い講堂でピアノを弾くのは、私のひそかな習慣だった。借りものの舞…

記憶を失ったハルトは、白花が咲きわたる草原で目を覚ました。 唯一覚えているのは、自分の名だけ。 そんな彼を導いたのは、蒼い瞳を持つ銀紫髪の精霊魔法士リュシエルだった。 女神ルミ…

【更新】毎日5:30／17:30／21:00／長崎・廃村伝奇×記者サスペンス 　潮の音だけが名前を覚えている――。 　長崎県の半島奥、地図から消えた「潮鳴村」。土砂災害で全戸が…

【裏副題】激重感情をぶつけてくる先輩や友人達との攻防記録。 頭を打ったと思ったら、プラネタリウムのような空間で『汝、望む世界はあるか』と神様っぽい何かに尋ねられた『俺』。てっきり…

ベッドに横たわるたび、僕は夢の中で孤独に沈む。 見覚えのある街は、どこか歪んでいて、人々の顔はぼやけ、声は届かない。 夢は覚えているのに、僕自身はそこに存在できない。 平成初期…

能力者一家で唯一無能力者の三男、常盤台紗人（ときわだい さあど）は嘆いていた。 親の決めた将来の結婚相手であり能力者である留流綺羅子（るる きらこ）は初対面の時点で血まみれで倒れ…

「何事にも全力じゃないと楽しくないですし後悔しますよ！」夏休みの最中、道中で出会った後輩、海野渚に言葉をかけられる天野まこと。天野まことは何事にも全力でと少女の言う言葉に少し心を…

カクヨム短歌賞【ナツガタリ'25】(10首連作部門) 応募作品です。 人は忘れゆく存在だけど、何もかも覚えていると信じてる。 だから、忘れてしまったことに気づいて悲しくなるのです…