「怪談、 ミステリー」を含む小説

今年の2月に廃業した映像制作会社に残されていたという資料が今月、私の元に送られてきました。 彼らはどうやら昨今流行りの「モキュメンタリーホラー」を撮ろうとしていたみたいです。

深夜0時。誰もいないコールセンターで、私は一人、電話を待っている。 借金返済のために選んだ深夜シフト。 時給1800円。月に15回入れば、1年で完済できる計算だった。 電話は…

巷で人気のホラーラジオ、つぐラジ。 ラジオがいつ始まり、いつ終わるのか、正式名称すら知っている者は少ない。 個人探偵を営む男は、県内で続く連続殺人事件の被害者の家族から調査を依…

『キタン』 奇妙なことは、特殊なことなのでしょうか？ それとも意外と身近なことなのでしょうか？ 特殊が身近なら？ 異変は唐突なら？ 皆様には、様々な異変の事例をご観覧いただ…

古びた邸宅に滞在する私、鈴木雅のもとに黒い学生服の青年が訪れ「華族様」の所在を問う。危機感を覚えた私は、反射的に華族様だと嘘をついてしまう。その嘘が、邸宅にある古い黒電話に宿る「…

【ミミクリーの続編】旧校舎の怪異に残された謎を追って、生物教師の七瀬華は地道に調査を続ける。そして、七瀬や二年生の佐藤さん、鈴木君を含めた天文サークルの一行は人魚伝説が語り継がれ…

台湾在住二十年の筆者が集めた、台湾の鬼（幽霊、妖怪のこと）の話を、百話紹介します。 幽霊や妖怪がファンタジーの中の存在になってしまった日本や、神仏の存在を忘れてしまった中国とは…

タクシー運転手として人生を歩んだ久美子は、コロナ禍で職を失い、孤独のうちに命を終える。目覚めた場所は「霊界タクシー」という死後の世界。永遠にタクシーを運転する業を背負った彼女に、…

スーパーの抽選で当たった〈無間楼〉への三泊四日。 白樺湖を望む断崖の老舗ホテルへ向かうバスの中で、 「ひと月前に失踪した恋人・まゆ」の運転免許証を見つけたことから、旅は静かにずれ…

これって本当……？ 日常にある怖い話。 実話にはフェイク入ってます。

隣人意識調査の結果が出ましたので、担当者はご確認ください。 一部、確認の必要な点がございます。 今後も引き続き、調査をお願いいたします。 伊佐鷺裏市役所 防犯推進課 ※ …

江戸時代から代々続く陰陽師の家系に生まれた、 主人公「暁月 昇龍」 彼は妖怪に関するお悩み相談を引き受けており、 悪さをする妖怪の退治をしている。 ーだが彼は…妖怪が大好きだった…

※実在の事件、人物、地名、神霊にはいっさい関係ありません。

深夜の病院で、杖の音が響く。誰もいないはずの廊下に、何かがいる。看護師・田中美咲は、その音に導かれるように、ある病室へと足を運ぶ。亡霊が伝えようとしていたのは驚愕の真相だった――…

確かにあの日、僕は死んだ。 でも、死んだ理由も、犯人も分からない。残された時間は天界へ行くまでの、たった49日。 夏休みの間、幽霊となった僕は、手がかりを追いながら真実に迫る。

最近、夢を見る。 知らない本屋にいる夢だ。 そして最後には必ず、顔のない長身のスーツ男に殺される。 サラリーマンの双葉春風は、連夜同じ悪夢にうなされていた。 眠れない夜に向かう…

　麻薬使用疑惑、半身不随に至るイジメ被害、生徒四人同時誘拐──これらは全て、片田舎の極平凡な高校生徒達が関わった事件である。 　そして、そのどれもが共通して、未解決の事件だった。…

「私」に起こる不可解な出来事は終わらない

××が消えた。 あの日を境に、校舎には――だけが残された。 それでも授業は続き、点呼も行われる。 まるで最初から――など存在しなかったかのように。 だが確かに、この世界は半分…

――実は昨日の夜、家で変なことがありまして。先生に話し聞いてもらいたいんですけど。 小説内に、ちょっとした仕掛けを作っています。より一層、背筋が凍る世界へ…