「怪談、 短編」を含む小説

富永さんの密かな日課は、古い祠（ほこら）の扉を閉じているダイヤル錠を0000から順番に試すこと。3126回目、ついに開いた。しかし次の瞬間――

※近況ノートを利用した表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16818792438106849246 　「うしろ姿…

「名前、呼ばれたの……私？」 誰も見ていないはずのその背後で、輪が少しだけ広がった気がした。 気づけば、手がほどけない。 夜が明けない。 「ねえ、これ……遊びじゃなかったの？」

使用人たちの仕事が一段落した、あるの日の夕方。 怖い話が好きな新米のメイドは、執事を務めている天宮 憶澄(あまみや おくと)に尋ねた。 「何か怖い話はないのか」 すると、オク…

とある一家に起こったお話。悪いことをすると、責任を取らなければいけません。 責任を取るということはどういうことか。 それは、どういうことなんでしょうね。

夏の街に忍び寄る、見えない気配――命を吸い取る黒い昆虫。その姿は誰にも見えない。見える者だけが知る戦慄と孤独。 ある酷暑の日に、高校生アヤノ倒れている老人を発見する。倒れた老人…

1話あたり150文字の超短編妖怪物語―― それが「10秒妖怪草紙」。 舞台は現代の東京、あるいは記憶に沈む山間の村。 都市の隙間に潜む妖、忘れられた土地に宿るもの。 恐怖、哀し…

子供の頃、夜中に目が覚めると本当に地獄でした。怖いことがたくさん起こって。

深夜のテレビで流れる無脳薬。 これは安心らしいのだが… 短くスルッと読めます。

大学のゼミの先輩である上村さんは、普段は温和な人物であるが、あくびを見た途端に豹変し激怒する。 何故、彼はそこまであくびを嫌うのか。

町外れにある一軒の空き家。 夜になると、そこから女の笑い声や歌声が響いてくる。 近所の住人は「幽霊屋敷」と噂するが、 スマホ越しに誰かと話し続ける女の姿を見た者は、 口を揃えて…

雨の日、忘れ物のように公園に現れた赤いボール。持ち主を探そうとした少年を待っていたのは、“あの子”の帰還だった。 ――傘を貸さなかった、あの日の雨、静かな罪といなくなった“あの…

　暑い夏の日に、風鈴の音が響く。 　それは、実家に居た頃のある記憶を思い出させた。 　風鈴の女の記憶―― 　初音硝子様の自主企画「【お前らの短編が読みたい】『５分間』のコンテス…

いたたいちゃった。と彼女がよくわからないメッセージを送ってきた。 心配になった俺は恋人の結愛の家にまで、様子を見に行くことにした。 いたたいちゃった。というメッセージの意味はなん…

ある夏の日のエレベータにて

怪談ノ本箱へようこそ。ここは怪談が集まる不思議な部屋。どうぞごゆっくりお立ち寄りください。 初めて怖い話を読む方も、怖い話が大好きな貴方も、大歓迎でございます。 さあ、本日も新し…

【カクコン11参加作】 田辺は目を覚ましたはずだった。だから瞼は開いているはずなのだ。なのにひどく暗い。光が無かった。体を起こそうと、田辺は即座に考えた……だが動けない。金縛りだ…

ポストに投函されたビデオに映っていたのは自分の部屋？