「詩 祈り」を含む小説

時代が終わるとき、いつも静寂が訪れる。 BOØWYが去り、バンドブームが沈黙した1988年。 ギタリスト・松本孝弘と、まだ無名の青年・稲葉浩志は、 小さなオーディションルームで“…

10月の誕生花「ガーベラ」をモチーフにした物語。 曖昧なままの関係、別れを前にして伝えられない想い。 彼女はガーベラに静かに祈りを託し、 彼はその花から勇気を受け取る。 ひと…

いつか会えますように。一緒に幸せなれますように。苦しくても、この先がありますようにーー。一緒に祈りあったsns上の友人の訃報を知ったとて、私の人生は続いていく。

終末と永遠の狭間で微睡んだ僕は仏だった。 神は言った。 『ご苦労様』と。 もう寝ない それがどれだけ幸せなことなのか 知るにはもう遅い 終末的、永遠な、神愛なる、涅槃の夢を今…

かつて銀河の片隅で、人知れず終焉を迎えた一つの星があった。 誰にも看取られることのなかったその死は、静かで、それでいて抗えぬ必然として宇宙に消えた。 しかしその星は、終わりと同時…

『夢のけすかの欠片』─観る詩、読むモノローグ─ こちらは夢のけすか劇場。 短くて自由な “ひと幕” の詩や妄想語りが並ぶ、演目リストです。 涙あり、笑いあり、独白あり。 どこ…

雪深き越後の地── 戦国の世に生き、軍神と称された上杉謙信。 その影には、名もなき巫女「綾姫」の存在があった。 神と人、男と女、愛と義── 語られることのなかった「影の姫」の祈…

「ありがとう」だけで生きてきた。 でもそれは、祈りの皮をかぶった呪いだった。 王子の言葉で“まがいもの”を壊し、“小人さん”を遠ざけて、 それでもなお、「あなた」には優しさを手渡…

紹介文 戦後八十年――。 平和な時代を生きる私たちは、 過去から何を受け取り、 何を未来へ渡していくのか。 本作は、 短歌という凝縮された言葉の器に、戦争の記憶と戦後の歩み…

〈灰色の心〉を抱えた高校生・ユズキは、文芸部の部室で偶然見つけた古文書を開く。 それは、中世フランスの女性作家クリスティーヌ・ド・ピザンが、火刑に処された少女ジャンヌ・ダルクの真…

この世界のどこかに、生まれる場所がある――。 誰も知らないけれど、誰もが知っているその場所で、無垢な生命たちは夢を見ながら誕生の時を待っている。 「生まれて来る理由」とは何か。愛…

毎日、幼稚園で靴下を脱ぎ捨てるこども。 暑いから？ユチュブのせい？それとも…詩人だから？ “履かない”という自由すぎる哲学に、大人は振り回されつつ、 いつしかその姿に、風のような…

「評価される感情だけが、存在する？」 感情を“演技”し、心を“構造”で語る──あるいは時に逆転する、そんな二人の登場人物。 感情型の〈心〉と、構造型の〈煌〉、そしてもう一人の〈…

これはただの“愚痴”じゃない。 これは、創造という名の愛と苦悩の往復書簡。 真暮 稀少（まぐれ きしょう）は、たしかに気まぐれで、 意地悪で、無神経で、だけど…… あなたの一番…

涙も怒りも、もう飽きた──そう綴りながらも、私は先生の物語が、やっぱり好きだった。 これは、幸せになるための、祈りの手紙。 そして── 明るい音楽にキャッチーな言葉。笑えるよ…

子どもの頃、好きと言った食べ物を、 愛情として、毎日毎日与えられていました。 「ありがとう」って、言わなきゃいけない気がして。 これは、そんな私の記憶と祈りの詩です。 実話を…

光の届かぬ深海で、名もなき祈りは静かに泡となって溶けていく。 何も考えず、何も感じず、ただ海の底で静かに朽ちていくことだけを願う心が、ひとつの願いとともに、深く沈んでいく―― 喪…

おそらく、五つ峠向こうの晴れを呼ぶ“先生”へ。 「おとうさん」とは、何なのか。 守るはずの人が、時に傷を与え、 愛したいのに、愛せなくなる―― それでも、やはり……？ 矛盾と痛…

「なりたかったものたち」の記憶をめぐる、ひとつの交響詩。 飛翔の夢、沈黙の優雅、輪郭の消失、そして儚い咲き際。 それぞれの章が、まるで楽章のように響き合いながら、 最後にひとつ…

悲しさの中に、優しい希望を見つけられればと思い、そんな思いを詩にしました。 ツライ気持ちはこちらに書きます。 言葉遊びは大変だけど頑張ります