「会いに」を含む小説

漆黒の空に凛と佇む星が、またその夜を照らす月が好きだった紫（ゆかり）。 悲しいことがあったらお決まりの、約束の場所へと向かって月を見上げていた。 そんな時、紫に起きた不思議な出会…

駅の「みどりの窓口」に現れたのは、小さな男の子。 おこづかいを握りしめて「きっぷをください」と伝える姿に、駅員さんはかつての自分を思い出します。 切符はただの紙ではなく――旅への…

主人公の水瀬翠は、高校の入学式に火谷という男子に一目惚れする。ある日、屋上で火谷と水瀬は友達になった。それから水瀬は何かと口実をつけて火谷に会いに行き、関係を縮めようとする。性格…

元カノに会いに行く。 張り裂けそうな思いを胸にしまい笑顔で言葉を交わす彼。でも、、、

成人式を迎える悠貴は、友人関係で式典には行かない方向で考えていた。 成人式当日の朝、悠貴の家にまさかの友人が会いに来て、心が揺さぶられる――。

【百合小説】 子どもの頃にした結婚の約束を、大人になった今でも引きずっているほど純真で真面目な栞乃（しの）。 都会から遠く離れた田舎町から出たことはなく、実家の小さな本屋を継い…

「私、第一王子のイーアス様と結婚したい。昨日のお茶会ででイーアス様をお見かけして、私運命を感じてしまったの。深い海のような青い目、絹のように美しい髪、あぁ、もう一度お会いしたいわ…

Sランクパーティーで「無能な荷物持ち」として虐げられていた主人公アッシュ。彼はある日、パーティーリーダーのガウェインたちから一方的に追放を言い渡され、モンスターの巣窟であるダンジ…

　 傷心して大阪の下町に帰省したあなたは、幼なじみの美衣奈（みいな）と再会する。ジュージューと焼けるお好み焼きを食べた後、美衣奈の部屋のベランダで花火を見上げている時――「ほんと…

　夏の夜、ボクは彼女に会いにいく。 　いつもの砂浜で二人っきり。心ゆくままに語り合う。 　夜明けが別れの時。少し名残惜しい気分になる。 　どちらも口には出さない。 　――来年の…

私は君に出会っていないとき、君にとってまだ見ぬ者であり、存在しない。出会った時、そこで初めて君にとっての私は存在する。私はファーストコンタクトを取った者であり、取る者である。さて…

かつて人間に裏切られ、心を閉ざした竜族の青年・セツは、辺境の山奥で孤独に生きていた。彼の涙は、世界の魔力を乱すほどの力を持ち、誰も近づけない存在となっていた。 ある日、旅人の青年…

ある日僕の心が泣いていた。 僕はどうして泣いているのか聞いてみた。 心は言った。 「あの子がいないから」 人によって物語の結末が変わる。

※前作、神のご加護が届く場所の続編です※ そこは人間と、神や精霊といった目に見えない存在が共存する世界。 学園の夏休みに婚約者に会いに、今は亡き母の故郷に訪れることとなった主人…

　とある休日。 　俺は普段通り、とある小さな図書館に向かう。 　 　肩に積もる雪、頬を撫でる凍てついたヤスリの風、白雪を纏い煌めく景色と、ふと”彼女”を重ねた。 　氷の刃のよう…

今日も児相に呼び出された私の帰り道の話

TikTok小説家とコラボ！【1分で読める創作小説】応募用のショートショートです。

家計のため姉のお下がり制服を着て学校へ行くイサオ。 そんな彼には不思議な特技があるそれは“自分の心が動いた事のみその未来が見える”と言うものだった。 だがそのせいで使い道の無い…

　美貴は生きている。命が宿っている。彼女が動き、喋り、笑い、怒り、泣き叫ぶのは「情熱」という熱エネルギーで絶えずガラスが溶融状態にあるからだ―― 　下町にある小さな機械部品の会社…