「見るだけだ」を含む小説

中学３年生のまおは、いつの頃からか悪夢を見るようになった。その頃から体が重く感じて、学校に行くのも一苦労。母親からの言葉の針を抜く気力もなくなっていた。 ずっと夜明け前の世界にい…

【前回までのあらすじ】 　あこがれの書籍化を夢見るみちのあかりはトリの降臨の夢を見た。 　それは悪夢としか言えない夢。さらに10回見ると書籍化作家としての夢が潰えてしまう呪いの悪…

カイロ駐在中の夢乃は１年前にこの地で授かった命を失い、ずっとその子の夢を見る。悲しい夢。夫も飼い猫もみんな心配してくれて優しい毎日ではある。でも悲しい。だけどこの９回目の夢を最後…

「いや弱いのは俺のせいじゃないし!!」 今日も今日とて地団駄を踏み、へっぽこ勇者が剣を振るう。繰り返し見る夢の中で女王様に蔑まれながら。 【KAC2025参加作品④：書き出し指…

夢を見る。人類がそれを出来なくなってから、もう随分と長い時間が経っている。しかしそれは、人類にとって、最も至上な事の一つだったという。

KAC第5回のお題『「天下無双」「ダンス」「布団」』にちなんだ短編です！ いつもの時間に布団に入った主人公は夢を見る。 それは、異世界転移して、ダンスで天下無双をするというも…

時折、同じ夢を見る。 川沿いに何本もの桜が並んでいる道を、俺は１人で歩いている。 桜並木の終わりで左に曲がって真っ直ぐ行くと、大きな銀杏の木がある公園に着く。 誰かと待ち合わせを…

その何かは『四股を踏め』と

高名な怪奇作家、本田鉄斎の元で書生として修行する吉岡秋斗は、見鬼と呼ばれる人ならざるものを見ることができる不思議な目の持ち主。 日々作家修行に励む彼の周りには、稲荷狐、猫又、化け…

男が見る夢には続きがあった。 KAC20254　あの夢を見たのは、これで9回目だった。 夢とは、夢占いに限らず、見た人になんらかの気づきを与えてくれるものだと考え…

ある日私は夢を見るようになった。 それはあの日の輝かしい思い出の夢。 遠い昔、旅の魔女と過ごした日々のティータイムの思い出。 別の世界に旅立ってしまった大好きな魔女との暖かくて不…

　放課後に、友人たち三人と、一緒に駅前の商業施設に行くという、そんな当たり前の光景を何度も夢に見る男子高校生の「俺」。夢の中で変化するのは、「俺」と真っ赤な瞳の奇妙な「トリ」だけ…

　あの夢を見たのは、これで９回目だった。普通、同じような夢を見ても細部までは覚えていないことが多いと思うけれど、私の場合は違った。どの夢も、はっきりと覚えている…… 「あの夢を見…

【KAC20254】お題「あの夢を見たのは、これで10回目だった」という書き出しではじまる短編を書きました。

【KAC20254「あの夢を見たのは、これで9回目だった。」参加作品】 女子高生の真宙は、「人を殺す夢」を何度も見ることに悩んで、親友の千早に相談するのだが――。 ※この作…

KAC20254　お題：あの夢を見たのは、これで９回目だった。 この村には、とある場所を10回連続で夢に見ると死ぬ、という言い伝えがあった。

〔KAC 2025参加作品〕 9回も同じ夢を見て大騒ぎする隊長殿とそれを落ち着かせる部下さんの日常の一幕です

■毎週日、水曜日更新予定 陸上部のエース如月蘭子には大好きな幼馴染の安藤芹華がいた。 ボーイッシュでカッコよくてスパダリで文句を言いながらも蘭子のために身を挺してくれるどこか危う…

男爵令嬢エリカ・アーノルドは、毎晩、同じ夢を見る。その夢は、とある王子様との結婚であった。 まったく身に覚えのない彼女であったが、ある日、その王子様にそっくりの公爵令息が現れて-…

フリーターの青年、如月 悠真には絶望的な悩みがあった。 それは、10回見た夢は必ず叶ってしまうというもの。 悠真この『強制成就夢』という謎の法則に支配されて生きてきている。 それ…