「鳥だけにな！！」を含む小説

光輝――いや、光輝という名前で呼ばれている何か――は、いつもどおりの朝、歩いているのか立っているのか、あるいはただ微妙に揺れているだけなのかもわからないまま、空気の匂いを感じた……

俳句・季節の二十句

　人々の誰もが、その手に銃を取り出し、銃の傷を治癒することができる、という魔法じみた力を使えるようになった。あちらこちらで銃撃戦が繰り広げられるようになり、それらの無法者たちはボ…

目を開けると、そこは森だった。 身に覚えのない空気感、聞き慣れない鳥の声。 ここがどこなのかも、なぜ自分がここにいるのかも分からない。 分かるのはただひとつ。 
――立ち止まれ…

　文字数が333文字なんです。凄いですよね？ 　それは兎も角として、「鳥って自由で良いよなぁ」だなんて羨む馬鹿を見かけたので、敢えて其の馬鹿を否定してみましたよ。

現代のフィレンツェで、一羽のスズメが見たのは、 ルネサンスの残響と、色を返そうとする人々の祈り。 美術修復士キアーラとワイン商ロレンツォ。 二人が追うのは、メディチ家の紋章に秘…

魔術。 遠い昔から存在する妖精が与えた新たなる理。少なくない人類がソレを扱えるようになって幾星霜。 魔術師として新たに働くことになった「ローズ・クレイル」。 簡単な魔術もろくに…

いつの日か、見えなくなった

一本の道を少女が歩いていると壁があった

以前　作った詩に加筆修正をしました。 わたしのとても好きな言ノ葉が　ちりばめられています✧✨

2014年から15年にかけてラジオ大阪で毎月第三金曜日24時30分から放送していた謎のラジオ番組「ちゅうなんけん」のボイスドラマ脚本。 とある大学の中南米文化研究会（ちゅうなん…

世界は大きく変わった。 人間は生き延びるために、多種多様な変異を遂げた。 どうしてそのような必要があったのかは分からない。 けれど、それは生き物としての進化の一形態だったのだろう。

　突如現れた異形と謎の結晶体によって、クリエスの日常は崩れ去った。 　先日のすれ違いを埋める間もなく、彼の目の前で姉弟子ハーシェルが、結晶体に魔力を奪われてしまった。 　彼女を守…

スライムをテイムするのがやっとなほど、弱いテイマーである私は、森を彷徨っていた。 そこで、四足歩行の鳥さんと出会う。 「鳥さんだ……」 「我を鳥さん呼ばわり……だと？」 「喋っ…

乙女ゲームの悪役令嬢に転生したエリアーナは、将来の破滅エンドを回避するため、ただひたすらに「王子様との円満な婚約破棄」を目指してきた。 十数年の努力の末、卒業パーティーでついに王…

　大学二年生の黒根は、同じく大学二年生の白鳥と付き合って一年になる。 いつもなら、誰かと付きあえば真っ先に性交に走る黒根だったが、白鳥が箱入り息子だったこともあり、一年間体を交え…

罪は死なない。 人が死んでも、贖罪は続く。 ――彼女の名はフルド・アマンダ。 懲役一九〇〇年、その一四八二年目に生まれたクローン囚人。 記憶はない。罪状も知らない。ただ、「前の自…

一年間、自室に引きこもっていたブランシェール公爵令嬢オルフェリア。 原因は、婚約発表の夜会で盛大に転んだあの日——。 自信も外出も失い、誰とも会わずに過ごしていた彼女のもとへ、…

まだ、誰も救われていなかった頃。 まだ、奇跡が訪れる前の、祈りだけが残されていた時代。 この地では、人々がそれぞれの“祈り”を抱えて生きている。 夫の帰りを待ち続ける女。 鳥籠…