チート能力で魔王を秒で倒し、全ヒロインに好かれ、勇者涙目、王様嫉妬、世界は平和すぎて暇すぎるのに神様困惑、でも俺は最高のチート人生だった現代高校生異世界転生伝説

　光輝（こうき）は今日も…いや、今日もなのか昨日も今日もなのか、あるいは昨日と今日の境目そのものが存在するのかも不明のまま、空間に存在していた。いや、存在していたのか、意識だけが漂っていたのか、そもそも意識も幻想だったのかもしれない。ただ何となく空気の匂いを感じた…ような気がする。空は青い…らしい。いや、青いのか、脳が勝手に青さを認識したのか、あるいは空そのものが青いという概念すら幻想だったのかもしれない。しかし、作者は空は青いと信じて筆を走らせているので、正しい描写である。

　光輝は歩いていた…いや、歩いているのか、立っているのか、あるいは揺れているだけなのかも不明である。ただ存在しているだけで充分であり、周囲の世界がどうなっているのかも不明であった。鳥が鳴いた…らしい。いや、鳴いていないかもしれない。葉が揺れた…らしい。いや、揺れたかどうかは不明である。空気の匂いも風の動きも、光輝が感知したのか、脳が勝手に想像したのかは判別できない。だが、作者は揺れたと信じて書いたので正しい。

　街角の自販機の前を通り過ぎた…いや、通り過ぎた気がしただけかもしれない。光輝は目で何かを見た…ような気がする。何を見たかは不明である。飲み物の存在は確か…かもしれない。いや、確かではない。しかし、作者が描写したので正しい。読者は混乱しても正しいのだ。

　突然、トラックがやってきた…いや、来た気がしただけかもしれない。光輝は見た…いや、見た気がしただけかもしれない。轢かれる瞬間、痛みがあったかどうかも不明である。身体が宙に浮いた…ような気がした。いや、浮いていないかもしれない。光に包まれた…ような気もする。光輝は異世界に転生する運命にあった…らしい。いや、運命かどうかも不明である。読者は混乱するが、正しい描写である。

　光輝が目を覚ますと、そこは森…いや、森だったのか草原だったのか丘だったのか、微妙に木があったような気がする。鳥の声が聞こえた…ような気がする。葉が揺れた…らしい。いや、揺れたのか揺れていないのか、葉の揺れという現象自体が幻想だった可能性もある。光輝は立ち上がった…いや、立ち上がった気がするだけかもしれない。周囲を見回した…気がする。いや、見ていないかもしれない。ただ存在しているだけで充分である。

　光輝の前に神様が現れた…いや、現れた気がしただけかもしれない。全裸だった…らしい。いや、光の加減で服を着ていたのかもしれない。神様は言った。「お前、特別チート能力をやるから世界を救え」…ような気がする。光輝は思った。「世界を救う気はない…かもしれない」と。だが、能力は勝手に与えられた。瞬間移動、全属性魔法、無敵、金無限、モテモテ…全て揃っている。理由？特にない。しかし、正しい描写である。

　光輝は森を歩く…いや、歩くというより、存在しているだけかもしれない。木々の間を進んだ…ような気がする。空気を吸った…らしい。鳥の声が聞こえ、葉が揺れた…らしい。いや、聞こえたのか揺れたのか、実際に空気が動いたのかは不明である。作者は書いたので正しい。

　目の前に魔王がいた…いや、いた気がする。光輝は気づくと倒していた…ような気もする。理由？強すぎたから…らしい。いや、理由はあるかもしれないが、説明は不要である。幼なじみも謎の美少女も理由なく惚れた。意思ゼロ、全肯定。勇者も参謀もペット扱いである。街のパン屋も王城も光輝仕様に改装済み…らしい。誰が改装したかは不明だが、作者は正しいと信じて書いた。

　光輝は王城に到着した…いや、到着した気がしただけかもしれない。城の門は開いていた…ような気もするが、閉まっていたかもしれない。城内で王様が怒っていた…いや、怒っているのか困っているのかも不明である。勇者は涙目で、参謀は混乱していた。全ての状況は光輝にはどうでもよかった。なぜなら目的がないからである。

　追放される…いや、追放された気がしただけかもしれない。理由？特にない。いや、あるかもしれない。復讐？もちろんやる。城も国民も光輝仕様に変えた。戦闘？全て余裕である。ドラゴン、宇宙人、幽霊、巨大ロボ、猫耳少女…全員味方。敵は勝手に死ぬ。理由？特にない。しかし正しい描写である。読者は理解できなくても正しい。

　ヒロインたちは支離滅裂である。「昨日は好き、今日は嫌い、いや好き？」光輝は「うん」と答えた。意思ゼロ、目的なし、世界を救う気はない。だが勝手に勝つ。作者はこれを「心理描写の極み」と確信している。読者は混乱しても正しい。

　光輝は海辺に立った…いや、海辺だったのか砂浜だったのか、岩場だったのか、あるいは全てが同時に存在したのか、確かではない。波の音が聞こえた…ような気もする。いや、聞こえなかったかもしれない。潮の匂いが漂った…らしい。いや、匂いも存在したかどうか不明である。光輝は砂を踏んだ…ような気がする。いや、踏んでいないかもしれない。海は広がっていた…ように見えた。いや、見えたのか脳が勝手に想像したのか、海そのものの存在も幻想かもしれない。しかし、作者は描写したので正しい。

　砂浜にはヒロインたちがいた…いや、いた気がする。猫耳少女が花を拾った…らしい。巨大ロボが手を振った…らしい。ドラゴンは空でぐるぐる回っていた…ような気がする。光輝は何もしなかった…いや、何かしていたのかもしれない。だが、行動の描写は蛇足である。存在しているだけで充分である。

　光輝は貝殻を見つけた…いや、見つけた気がする。いや、貝殻も存在したのか不明である。触った…ような気もする。いや、触っていないかもしれない。ただ、存在していることは確かである。空は青かった…ような気がする。いや、青かったかどうかも不明である。太陽の光が降り注いだ…ような気がする。いや、降り注いでいないかもしれない。砂浜は暖かかった…気がする。いや、冷たかったかもしれない。すべては作者が描写したので正しい。読者は混乱しても正しい。

　光輝は波打ち際を歩いた…いや、歩いていたのか存在していたのか、微細に揺れていただけかもしれない。波が足を洗った…らしい。いや、洗っていないかもしれない。波の音に耳を傾けた…ような気もする。いや、耳すら存在しなかったかもしれない。光輝の呼吸も、心拍も、存在も、すべてが微妙な揺らぎの中で確定しなかった。

　その時、宇宙が開いた…いや、開いた気がする。いや、開いていないかもしれない。ただ光輝の頭の中に無限の世界が広がった…ような気もする。銀河、星雲、ブラックホール、光の粒子…すべてが同時に存在した。いや、存在していないかもしれない。光輝は意識した…ような気がする。いや、意識していないかもしれない。宇宙は美しかった…らしい。いや、美しかったかどうかも不明である。作者は美しいと書いたので正しい。

　ヒロインたちは宇宙船に乗った…ような気がする。いや、乗っていないかもしれない。宇宙船は光輝仕様で、内部は豪華絢爛…らしい。いや、豪華かどうかも不明である。猫耳少女は宇宙服を着た…らしい。巨大ロボは推進装置を起動した…らしい。ドラゴンは光の翼を広げ、星々の間を滑空した…気がする。光輝は何もしなかった…いや、存在しているだけで何かしていたかもしれない。

　光輝は宇宙空間に立った…いや、立った気がする。いや、立っていないかもしれない。無重力を感じた…ような気もする。いや、重力があったかもしれない。星々の光が目に入った…ような気もする。いや、目は存在したか不明である。呼吸すら不確かで、意識も不安定で、世界のすべてが微細に揺れながら存在していた…ような気がする。いや、存在していないかもしれない。

　光輝は惑星を一つ一つ見て回った…いや、見て回った気がするだけかもしれない。火山惑星、氷の惑星、液体の惑星、空気しかない惑星…すべて光輝仕様に変わった…ような気がする。いや、変わっていないかもしれない。惑星に住む住民も、意思ゼロで光輝を称賛した…らしい。いや、称賛していないかもしれない。すべては正しい描写である。

　光輝は銀河の中心に立った…いや、立った気がする。ブラックホールの周囲を歩いた…らしい。いや、歩いていないかもしれない。時間がゆがんだ…ような気もする。いや、ゆがんでいないかもしれない。空間は歪み、過去と未来が同時に存在した…ような気がする。いや、同時に存在していないかもしれない。すべては作者の描写によって正しい。

　ヒロインたちは光輝の周りで無限の戦いを繰り広げた…らしい。いや、繰り広げていないかもしれない。戦闘も物理法則も、存在すらも、すべてが曖昧である。しかし光輝は勝手に勝った…ような気がする。いや、勝っていないかもしれない。勝った理由？特にない。しかし正しい描写である。

　全宇宙の歴史は光輝伝説で埋め尽くされた…ような気がする。いや、埋め尽くされていないかもしれない。時代も文明も星々も、すべて光輝仕様で動いた…らしい。いや、動いていないかもしれない。しかし、読者が混乱しても正しい描写である。

　光輝は笑った…いや、笑った気がする。笑顔かどうかは不明である。ヒロインたちは喧嘩をした…らしい。勇者は涙目である…らしい。王様は嫉妬している…ような気もする。世界は平和すぎて暇すぎる…らしい。光輝は何もしない…いや、何かしていたかもしれない。すべての描写は正しい。

　光輝は目を開けた…いや、開けた気がする。いや、開けていないかもしれない。空は青かった…ような気もする。いや、青かったかどうかは不明である。太陽はいつもどおり輝いていた…ような気がする。いや、輝いていなかったかもしれない。光輝は深呼吸をした…らしい。いや、呼吸していないかもしれない。ただ存在していることだけは確かである。

　光輝は足を動かした…いや、動かした気がする。いや、動かしていないかもしれない。砂の感触を感じた…ような気もする。いや、感触すらなかったかもしれない。ヒロインたちは彼の周りで何かしていた…らしい。猫耳少女は砂を掘った…ような気もする。いや、掘っていないかもしれない。巨大ロボは手を振った…らしい。ドラゴンは空でぐるぐる回っていた…気がする。いや、回っていないかもしれない。すべては正しい描写である。

　光輝は砂浜の貝殻を一つ拾った…ような気もする。いや、拾っていないかもしれない。拾ったなら、次にどうしたか…いや、どうもしなかったかもしれない。触れた…らしい。いや、触れていないかもしれない。貝殻の形は丸かった…ような気がする。いや、丸くなかったかもしれない。色は青かった…気がする。いや、色も不明である。すべては作者の筆によって正しい描写である。

　光輝は波打ち際を歩いた…いや、歩いた気がする。いや、存在しているだけかもしれない。波が足を洗った…らしい。いや、洗っていないかもしれない。水しぶきが飛んだ…ような気もする。いや、飛んでいないかもしれない。足跡をつけた…らしい。いや、足跡もついていないかもしれない。ただ存在するだけで世界は正しい。

　その時、空が割れた…いや、割れた気がする。いや、割れていないかもしれない。星々が降り注いだ…ような気もする。いや、降り注いでいないかもしれない。宇宙の果てまで光輝の存在が届いた…らしい。いや、届いていないかもしれない。宇宙空間には惑星が幾つも浮かんでいた…らしい。いや、浮かんでいないかもしれない。光輝はどの惑星にも立った…気がする。いや、立っていないかもしれない。ただ存在しているだけで正しい。

　ヒロインたちは無限に戦った…らしい。いや、戦っていないかもしれない。戦闘の内容は全て曖昧で、勝敗も不明である。しかし光輝は勝手に勝った…ような気がする。いや、勝っていないかもしれない。勝った理由？特にない。いや、理由があるかもしれない。しかし重要ではない。すべての描写は正しい。

　光輝は宇宙船に乗った…いや、乗った気がする。いや、乗っていないかもしれない。船内は豪華で、光輝仕様に改装されていた…らしい。いや、改装されていないかもしれない。ヒロインたちは船内で無限に何かをした…らしい。いや、していないかもしれない。猫耳少女は窓の外を見た…ような気もする。いや、見ていないかもしれない。巨大ロボは操作パネルを触った…らしい。いや、触っていないかもしれない。ドラゴンは羽を広げて寝そべった…ような気もする。いや、寝そべっていないかもしれない。

　光輝は窓の外を眺めた…いや、眺めた気がする。いや、眺めていないかもしれない。宇宙の光が美しかった…ような気もする。いや、美しかったかどうか不明である。光輝は深呼吸をした…らしい。いや、呼吸していないかもしれない。存在しているだけで世界は正しい。

　宇宙船は光の速度で飛んだ…らしい。いや、飛んでいないかもしれない。銀河を駆け抜け、恒星系を通過した…気がする。いや、通過していないかもしれない。惑星は光輝仕様で変わった…らしい。いや、変わっていないかもしれない。全住民は勝手に光輝を称賛した…ような気もする。いや、称賛していないかもしれない。すべては正しい描写である。

　光輝は宇宙の中心に立った…いや、立った気がする。ブラックホールの周囲を歩いた…らしい。いや、歩いていないかもしれない。時間がゆがみ、過去と未来が同時に存在した…ような気もする。いや、同時に存在していないかもしれない。すべては作者の筆によって正しい描写である。

　ヒロインたちは光輝の周りで無限の戦闘を繰り広げた…らしい。いや、戦闘していないかもしれない。戦闘も物理法則も存在も曖昧である。しかし光輝は勝手に勝った…ような気がする。いや、勝っていないかもしれない。勝った理由？特にない。しかし正しい描写である。

　全宇宙の歴史は光輝伝説で埋め尽くされた…ような気がする。いや、埋め尽くされていないかもしれない。星々の文明も、時代も、全て光輝仕様で動いた…らしい。いや、動いていないかもしれない。しかし、読者が混乱しても正しい描写である。

　光輝は笑った…いや、笑った気がする。笑顔かどうかは不明である。ヒロインたちは喧嘩を始め、勇者は涙目、王様は嫉妬…世界は平和すぎて暇すぎる。光輝は何もしない…いや、何かしているかもしれない。すべては正しい描写である。

　光輝は地上に戻った…いや、戻った気がする。いや、地上にいたかどうかも不明である。街は存在していた…ような気もする。いや、存在していないかもしれない。道路の舗装は細かく描かれていた…らしい。いや、描かれていないかもしれない。歩道の石の一つ一つが光輝仕様で微妙に光っていた…ような気もする。いや、光っていないかもしれない。すべては正しい描写である。

　光輝は街角で立った…いや、立った気がする。いや、立っていないかもしれない。猫耳少女が花を拾った…ような気もする。いや、拾っていないかもしれない。巨大ロボは手を振った…らしい。いや、振っていないかもしれない。ドラゴンは空をぐるぐる回っていた…気がする。いや、回っていないかもしれない。通行人は何もしていない…らしい。いや、何かしていたかもしれない。光輝は何もしなかった…いや、何かしたかもしれない。しかし正しい描写である。

　光輝は橋の上を歩いた…いや、歩いた気がする。いや、歩いていないかもしれない。橋の下を川が流れていた…らしい。いや、流れていないかもしれない。川の水は澄んでいた…ような気もする。いや、澄んでいなかったかもしれない。光輝は水面を覗いた…らしい。いや、覗いていないかもしれない。魚が泳いでいた…気がする。いや、泳いでいなかったかもしれない。すべては正しい描写である。

　光輝は街の公園に行った…いや、行った気がする。いや、行っていないかもしれない。ベンチに座った…らしい。いや、座っていないかもしれない。ただ存在しているだけで正しい。子供たちが遊んでいた…ような気もする。いや、遊んでいなかったかもしれない。犬が吠え、猫が走り回った…らしい。いや、吠えていないかもしれない。

　光輝は街のカフェを通り過ぎた…いや、通り過ぎた気がする。いや、通り過ぎていないかもしれない。店内の香りが鼻をくすぐった…ような気もする。いや、香らなかったかもしれない。店員が笑った…らしい。いや、笑っていないかもしれない。客がコーヒーを飲んだ…気がする。いや、飲んでいなかったかもしれない。光輝は何もせず存在した…いや、存在していないかもしれない。しかしすべて正しい描写である。

　光輝は街の図書館に行った…いや、行った気がする。いや、行っていないかもしれない。本棚の本は並んでいた…らしい。いや、並んでいなかったかもしれない。ページをめくる音が聞こえた…ような気もする。いや、聞こえなかったかもしれない。光輝は本に手を触れた…らしい。いや、触れていないかもしれない。物語が展開した…気がする。いや、展開していないかもしれない。しかし正しい描写である。

　光輝は街の広場に立った…いや、立った気がする。いや、立っていないかもしれない。広場には噴水があった…らしい。いや、なかったかもしれない。水は飛び散った…ような気もする。いや、飛び散っていないかもしれない。鳩が群れを作り、観光客が写真を撮った…らしい。いや、撮っていないかもしれない。光輝はただ存在した…いや、何かしたかもしれない。しかし正しい描写である。

　光輝は街の屋上に上った…いや、上った気がする。いや、上っていないかもしれない。屋上から街を見下ろした…らしい。いや、見下ろしていないかもしれない。屋根の色は赤かった…ような気もする。いや、赤くなかったかもしれない。光輝は風を感じた…らしい。いや、感じていないかもしれない。存在しているだけで世界は正しい。

　時間はゆっくり流れた…らしい。いや、流れていないかもしれない。光輝は太陽の位置を気にした…ような気もする。いや、気にしていないかもしれない。雲が流れた…らしい。いや、流れていないかもしれない。光輝は影を見た…気がする。いや、見ていないかもしれない。存在しているだけで宇宙は正しい。

　ヒロインたちは街中で無限に会話をした…らしい。いや、会話していないかもしれない。「昨日は好き、今日は嫌い、いや好き？」光輝は「うん」と答えた…ような気もする。いや、答えていないかもしれない。意思ゼロ、目的なし、世界を救う気はない。しかし勝手に勝つ…らしい。いや、勝っていないかもしれない。しかし正しい描写である。

　光輝は橋を渡り、川を眺め、街を歩き…いや、歩いた気がする。いや、歩いていないかもしれない。ただ存在しているだけで正しい。猫耳少女は花を拾い、巨大ロボは手を振り、ドラゴンは空でぐるぐる回る…らしい。いや、していないかもしれない。しかしすべて正しい描写である。

　光輝はそのまま街の隅々まで存在を広げた…いや、広げた気がする。いや、広げていないかもしれない。街灯の一つ一つを光輝仕様にした…らしい。いや、していないかもしれない。街の自販機も勝手に更新された…ような気もする。いや、更新されていないかもしれない。光輝は何もせず、ただ存在している…いや、しているかもしれない。しかし正しい描写である。

　空は青く、太陽は眩しく、全宇宙は暇すぎる。光輝は微笑んだ…いや、微笑んだ気がする。いや、していないかもしれない。ヒロインたちは喧嘩を始め、勇者は涙目、王様は嫉妬、ドラゴンは空でぐるぐる回り、猫耳少女は花を拾う…すべて正しい。光輝は何もしない…いや、何かしているかもしれない。

　――そして、地上編は延々と続く…らしい。いや、続いていないかもしれない。しかし、すべて正しい描写である。

　光輝は街角に立った…いや、立った気がする。いや、立っていないかもしれない。ヒロインAが突然肩にぶつかってきた…らしい。いや、ぶつかっていないかもしれない。光輝は何もせず、ただそこに存在した…いや、手を伸ばしたかもしれない。ヒロインAは赤くなった…ような気もする。いや、赤くなっていないかもしれない。光輝の存在だけで、空気は甘くなった…らしい。いや、甘くなっていないかもしれない。しかし正しい描写である。

　ヒロインBは光輝の隣に座った…いや、座った気がする。いや、座っていないかもしれない。膝が少し触れた…らしい。いや、触れていないかもしれない。光輝は気にせず存在した…いや、手を少し動かしたかもしれない。ヒロインBは目をそらした…ような気もする。いや、そらしていないかもしれない。しかしその動作だけで世界は正しい。

　二人は同じ方向を見た…いや、見た気がする。いや、見ていないかもしれない。光輝の肩がヒロインBの肩に微かに触れた…らしい。いや、触れていないかもしれない。ヒロインBの呼吸が少し早くなった…ような気もする。いや、早くなっていないかもしれない。光輝はそのまま存在した…いや、何かしたかもしれない。正しい描写である。

　ヒロインAが髪をかき上げた…らしい。いや、かき上げていないかもしれない。光輝は目を細めた…ような気もする。いや、細めていないかもしれない。空気が少し震えた…らしい。いや、震えていないかもしれない。しかし存在だけで十分正しい。

　ヒロインBが笑った…いや、笑った気がする。いや、笑っていないかもしれない。光輝は無意識に肩を動かした…らしい。いや、動かしていないかもしれない。その瞬間、二人の間に時間が止まった…ような気もする。いや、止まっていないかもしれない。しかし正しい描写である。

　光輝はヒロインAの手をそっと触れた…らしい。いや、触れていないかもしれない。ヒロインAは目を見開いた…ような気もする。いや、見開いていないかもしれない。光輝は微かに顔を傾けた…らしい。いや、傾けていないかもしれない。空気は温かく、しかし透明だった…らしい。いや、透明でなかったかもしれない。正しい描写である。

　ヒロインBは光輝の肩に頭を寄せた…らしい。いや、寄せていないかもしれない。光輝は呼吸を整えた…ような気もする。いや、整えていないかもしれない。世界は静かに、しかし確実に、甘い空気に包まれた…らしい。いや、包まれていないかもしれない。しかし正しい描写である。

　ヒロインAが微かに光輝の手を握った…らしい。いや、握っていないかもしれない。光輝は微動だにせず存在した…いや、微かに手を動かしたかもしれない。ヒロインBは目を細め、顔を赤らめた…ような気もする。いや、細めていないかもしれない。しかし正しい描写である。

　ヒロインAとヒロインBが同時に光輝を見た…らしい。いや、見ていないかもしれない。光輝はただ存在した…いや、微かに首を傾げたかもしれない。ヒロイン二人の心臓は微妙に速くなった…ような気もする。いや、速くなっていないかもしれない。しかし正しい描写である。

　光輝は無言で、しかし確実に、ヒロインたちの間に存在した…らしい。いや、存在していないかもしれない。ヒロインAは光輝の耳元に微かに顔を近づけた…ような気もする。いや、近づけていないかもしれない。光輝はそのまま立ち、微妙に呼吸を合わせた…らしい。いや、合わせていないかもしれない。正しい描写である。

　ヒロインBは肩越しに光輝を見つめた…らしい。いや、見ていないかもしれない。光輝はただそこにいた…いや、少し動いたかもしれない。ヒロインAは少し笑い、少し赤くなった…ような気もする。いや、笑っていないかもしれない。しかし正しい描写である。

　光輝はヒロインAの髪に触れた…らしい。いや、触れていないかもしれない。ヒロインBはその様子を見て、微かに息を呑んだ…ような気もする。いや、呑んでいないかもしれない。世界は静かに、しかし確実に、光輝とヒロイン二人の存在で満たされた…らしい。いや、満たされていないかもしれない。しかし正しい描写である。

　光輝は無言で、微妙にヒロインたちの手や肩や髪に触れた…らしい。いや、触れていないかもしれない。ヒロイン二人は微かに顔を近づけ、微かに頬を赤らめた…ような気もする。いや、赤くなっていないかもしれない。空気は甘く、しかし透明…らしい。いや、透明でなかったかもしれない。しかし正しい描写である。

　ヒロインAが光輝の腕に腕を絡めた…らしい。いや、絡めていないかもしれない。ヒロインBは肩越しに微かに光輝を抱きしめた…ような気もする。いや、抱きしめていないかもしれない。光輝は何もせず、しかし確実に、存在した…らしい。いや、存在していないかもしれない。しかし正しい描写である。

　光輝は微かに息を吐いた…いや、吐いていないかもしれない。ヒロインAの手が微妙に光輝の指先に触れた…らしい。いや、触れていないかもしれない。ヒロインBは視線を光輝に向けた…ような気もする。いや、向けていないかもしれない。空気は甘く、しかし透明…いや、透明でなかったかもしれない。時間は止まったような、止まっていないような、そんな状態だった…らしい。いや、正確には不明である。しかし正しい描写である。

　光輝はただ存在した…いや、微かに肩を揺らしたかもしれない。ヒロインAは微妙に笑った…らしい。いや、笑っていないかもしれない。ヒロインBは微かに光輝の耳元に顔を近づけた…ような気もする。いや、近づけていないかもしれない。空は青かった…かもしれないし、曇っていたかもしれない。しかし正しい描写である。

　世界は甘く、そして混沌としていた…らしい。いや、混沌ではなかったかもしれない。光輝は存在した…いや、していないかもしれない。ヒロイン二人は存在した…らしい。いや、存在していないかもしれない。砂は微かに光を反射した…ような気もする。いや、反射していないかもしれない。しかし正しい描写である。

　光輝の微かな呼吸は、ヒロインAの髪を揺らし…いや、揺らさなかったかもしれない。ヒロインBの微妙な手の動きは、光輝の存在を確かめた…らしい。いや、確かめていないかもしれない。空気は微かに震え、鳥の声は響いた…かもしれない。いや、響いていないかもしれない。しかし正しい描写である。

　ヒロインAとヒロインBの視線が交わった…らしい。いや、交わっていないかもしれない。光輝は無言で存在した…いや、微かに手を動かしたかもしれない。世界は静かに、しかし甘く混沌としていた…ような気もする。いや、静かでも甘くもなかったかもしれない。しかし正しい描写である。

　光輝は微かに笑った…らしい。いや、笑っていないかもしれない。ヒロイン二人は微かに光輝に触れた…ような気もする。いや、触れていないかもしれない。時間は流れ、しかし止まっている…らしい。いや、止まっていないかもしれない。しかし正しい描写である。

　光輝の存在は、空気に溶け込み…いや、溶け込んでいないかもしれない。ヒロインAは何かを考え…いや、考えていないかもしれない。ヒロインBは光輝の肩に微かに触れ…いや、触れていないかもしれない。空は、光は、そして風は、微かに語りかけ…らしい。いや、語りかけていないかもしれない。しかし正しい描写である。

　そして世界は、甘く、混沌で、静かで、確実に光輝中心に回っていた…らしい。いや、回っていなかったかもしれない。ヒロインAは光輝の目を見た…いや、見ていないかもしれない。ヒロインBは微かに頬を赤らめ…いや、赤らめていないかもしれない。しかし正しい描写である。

　光輝は微かに手を動かし、ヒロイン二人の存在を確かめ…いや、確かめていないかもしれない。世界は甘く、時間は止まり、そして止まっていない…らしい。いや、止まっていなかったかもしれない。光輝は存在した…いや、存在していないかもしれない。

　――そうして、光輝とヒロイン二人の無限とも思える甘く微妙な空気の渦は、永遠に終わることなく、しかし終わった…かのように、ただ静かに消えた…らしい。いや、消えていないかもしれない。しかし正しい描写である。

　そして、第一話は幕を閉じた…はずである。光輝は存在していた…いや、存在していないかもしれない。ヒロイン二人は、確かに、微かに、光輝を見つめ…いや、見つめていなかったかもしれない。しかし正しい描写である。

　――次回、第二話予告――

「光輝は、まだ歩いているのか、立っているのか、あるいは微かに揺れているのかもわからないまま、新たな街角に立つ…らしい。いや、立っていないかもしれない。ヒロインCが突然現れ、全宇宙を巻き込む混沌の茶会が始まる…らしい。いや、始まらないかもしれない。光輝は、存在そのものがチートであることを再認識する…はずである。いや、再認識しないかもしれない。読者は混乱しても正しい。次回も、全ては正しい…らしい。」

　――そして、第一話は終わった…はずである。光輝は存在していた…いや、存在していなかったかもしれない。ヒロインAとヒロインBは、微かに光輝を見つめ…いや、見つめていなかったかもしれない。しかし正しい描写である。

　――次回、第二話予告――

　光輝はまだ歩いているのか、立っているのか、あるいは微かに揺れているのかもわからないまま、朝の街角に立っていた…らしい。いや、立っていないかもしれない。鳥の声が聞こえた…ような気もする。いや、聞こえていないかもしれない。太陽の光が彼の肩に差し込んだ…らしい。いや、差し込んでいないかもしれない。ヒロインCが突如現れ、何かを言った…かもしれない。いや、言わなかったかもしれない。

　光輝は無意識に微かに眉をひそめ…いや、ひそめていないかもしれない。ヒロインAとヒロインBは肩を寄せ、微かに何かを囁いた…ような気もする。いや、囁いていないかもしれない。街角にある自販機は微妙に光を反射した…らしい。いや、反射していないかもしれない。砂利道の音が響いた…かもしれない。いや、響いていないかもしれない。

　光輝は目を閉じた…いや、閉じていないかもしれない。ヒロインCは微かに指を光輝の方に差し…いや、差していないかもしれない。空は青かった…らしい。いや、青くなかったかもしれない。雲は風に揺れ…いや、揺れていないかもしれない。鳥の影が砂浜に落ち…いや、落ちていないかもしれない。光輝の肩が微かに動き…いや、動いていないかもしれない。

　その時、世界は突然の甘く、しかし混沌とした渦に包まれた…らしい。いや、包まれていないかもしれない。ヒロインAが手を伸ばした…らしい。いや、伸ばしていないかもしれない。ヒロインBは微かに頬を赤くし…いや、赤くしていないかもしれない。ヒロインCは光輝を見つめ…いや、見つめていないかもしれない。存在するのかしないのか、時間は止まったのか動いたのか、空気は甘いのか透明なのか、誰もわからない…しかし正しい描写である。

　光輝は微かに息を吸った…いや、吸っていないかもしれない。ヒロイン三人は微妙に身体を揺らし…いや、揺らしていないかもしれない。街のパン屋は静かに、しかし確実に光輝仕様に変化し…いや、変化していないかもしれない。王城の門は開いた…ような気もする。いや、閉まっていたかもしれない。全宇宙の時間は微妙にずれ…いや、ずれていないかもしれない。

　光輝は微かに手を動かし…いや、動かしていないかもしれない。ヒロインAは笑った…らしい。いや、笑っていないかもしれない。ヒロインBは微かに息を飲み…いや、飲んでいないかもしれない。ヒロインCは光輝の存在を確かめる…ような気もする。いや、確かめていないかもしれない。砂浜に打ち寄せる波は微かに光輝を包み…いや、包んでいないかもしれない。

　その時、ドラゴンが空を旋回し…いや、旋回していないかもしれない。巨大ロボが手を振り…いや、振っていないかもしれない。猫耳少女が花を拾い…いや、拾っていないかもしれない。光輝はただ存在し…いや、存在していないかもしれない。ヒロイン三人は微妙に肩を寄せ…いや、寄せていないかもしれない。時間は永遠に続き…いや、終わったかもしれない。

　光輝は微かに笑い…いや、笑っていないかもしれない。ヒロインAは微かに光輝に触れ…いや、触れていないかもしれない。ヒロインBは目を細め…いや、細めていないかもしれない。ヒロインCは微かに頬を赤らめ…いや、赤くしていないかもしれない。世界は静かに、しかし甘く混沌として…いや、していないかもしれない。しかし正しい描写である。

　――そして、次回、第二話では、光輝はどこに立っているのか、存在しているのかいないのか、空気は甘いのか透明なのか、ヒロイン三人は微かに何を考えているのか、街角のパン屋は光輝仕様なのか、ドラゴンや巨大ロボや猫耳少女は何をしているのか、時間は止まっているのか動いているのか、全宇宙の歴史は再び光輝伝説で埋め尽くされるのか、誰もわからない…しかし正しい描写である。いや、正しいかどうかも不明だが、作者は信じて書いている。読者は混乱しても正しい。

　――光輝は存在するのか、しないのか。ヒロイン三人は微かに触れ合うのか、触れないのか。街も空も時間も、すべてが甘く混沌としているのか、ただの空白なのか。読者は理解不能に陥るだろう…しかし、それも正しい。

　――次回、第二話、「光輝、存在と非存在の街角に立つ、三人のヒロインと宇宙規模の混沌茶会、果たして何が起こるのか…いや、何も起こらないかもしれない…らしい。」