「ファンタジー 幻想」を含む小説

春祭りの夜。 　歌で灯りをともす少女・ルミナは、光を恐れる少年ノアと出会う。 　ふたりで灯したひとつの灯花は、 　やがて“生と記憶”の境を越えて夜空に昇る――。 　灯りと歌、…

　ここは、さまざまな種族が生存する世界。 　主人公であるベルメルシア家の御令嬢アメジストの種族は、人族（ひとぞく）。 　自分の信念を曲げない正しき道を歩む彼女は、とても慈悲深く、…

鏡郷市の駅裏に、時間の止まったような古書店「刻書堂」がある。 店主・御子柴篝（みこしば かがり）は、古書から街に刻まれた「過去の痕跡」を読み取る異能を持つ女性だ。 退屈な日常に焦…

河の声が聞こえる――。 皇女ソフィアは「生贄」として国を守る運命を背負わされた。 その力は、国土を蝕むほどの力を秘めている。 彼女を救おうとしているのは婚約者・隣国イディの王弟…

悠々過ごす化生の獣達は、退屈、対立なんでもござれ。なんやかんやと気が向けば、愉快に暴れて殺し合う。 偶に殴り合ったり、ほのぼのしたりしつつゆるゆる過ごす、そんな話です。 友人に…

地底の禁足地で、《声》を聴く男と誤解に怯える子供が出会い、支配と拒絶の衝突から「生きる意味」を問うダークファンタジー。 (なろうでは続編を投稿中です。カクヨムでの投稿予定はありま…

アルノルト王国を守る騎士団団長のリヴィアは、国を治める女王に狂気と酷似した忠誠を誓っている。年若い彼の才能は誰かにも劣ることなく、他人の目を惹くものがあった。 しかし彼の幼馴染で…

　夏のある日、少年・流星は神社の鳥居を越えた先で、不思議な仔猫タケルと出会い、異形の存在“赤双眼の妖魔”に襲われる。命からがら神社の結界内へ逃げ込む中、彼の過去に封じられた「真名…

霧深き山寺に身を寄せる浪人・宗次。 かつて夜道で人を斬り、その罪を胸に刀を置いて四年。 だが村を襲う「夜人（やびと）」の噂が、静かな日常を裂く。 襲われたのは団子屋の若者――店子…

「き、聞いてない！　あんなお化け相手だなんて聞いてないよ！！」 休暇で地元ヴィックスベルに戻った魔術師ウィストールと、美少女（※正体は魔物）の相棒アウル。 ヴィックスベルは仮装と…

・ワンナイトを公証役場で書面化する男女。 ・虹を飲み干し、冬の池へ沈む梟。 ・恋人を突き落とし、自ら光龍へと昇華する男。 ――現実と幻想の継ぎ目で、愛・孤独・破滅をテーマにした短…

王弟エドワードは、静謐と理知を愛する男だった。 政務に忠実で、誰に対しても穏やかであろうとする――そんな日々のはずだった。 ある夜、彼は風の中に、泣き声を聞く。 白銀の髪、翠の…

陰と陽を逆転させた"ワケあり皇太子"と後宮に潜む"毒舌な秘密の妃"の歪なバディが、 宮中で連続する神怪絡みの謎を解く、中華幻想の"怪異"事件簿！ 羲（ギ）の国では、皇帝のみが神…

『この世界を作った創造神は、いつの間にやらこの世を去った。 　新しい神《王》が、この地に即位してから約20年の時が過ぎ。 　神の魂は繋がり合い…そして、新しい命がその体に宿る。 …

人と神と魔が交錯する世界――。 人々は形なき“霧魔”の脅威にさらされていた。 霧魔との戦いを宿命づけられた禛国の皇子・白夜。 彼に父皇が命じたのは、名門冰家の公子・柳影との主従…

神の名を掲げ、気に入らぬ存在を容赦なく断罪してきた――天界に君臨する女神アフロディーテ。 その手駒として、天使アリエルは幾度も命を奪う役目を果たしてきました。 彼の新たな使命は…

「生ははかなく、死は避けられない。」 それがテネブロス、魔術の真髄とも言えるテンゼンを人間が操る世界における自然の摂理だ。 しばし平和が訪れ、人類は繁栄を謳歌していた。だが、…

夜だけ現れる、記憶を運ぶ列車。 乗れるのは、「忘れたい記憶」か「忘れられた記憶」を持つ者だけ。 高校生・遥は、亡き兄の足跡を追って“記憶駅”のアルバイトを始める。 そこで出会った…

千年前───王位継承の争いに巻き込まれ、無実の罪で都を追われた皇位第一継承者の皇子。執拗に彼を探す兄から隠れ、西の都に身を寄せることになる。 西の都───最果ての地で、美しい皇…

人間も、妖怪も、幽霊も――すべての存在が肩を並べてくつろぐ不思議な旅館、「黄昏館」。 大学生１年生の慧（けい）は、偶然手にしたアルバイトのチラシをきっかけに、この奇妙な旅館で…