小説を読むとき、次に読む作品を探す手がかりのひとつとなるのが「おすすめレビュー」です。作品の魅力を深く伝えるレビューには、未読の人にとっては興味をもつきっかけになり、既読の人にとっては作品の面白さを再確認したり、新たな視点をもたらします。カクヨムには、そんな思わず「いいね!」を押したくなるレビューがたくさんあります。
今回の特集では、2025年6~7月に投稿されたおすすめレビューの中から、特に「いいね!」が多くついたレビューをピックアップしました。
気になるレビューがあれば、ぜひ読んでみてください。新たな自分好みの作品に出合えるはずです。
また、「このおすすめレビュー良かった!」と思ったら、ぜひ「いいね!」を押してみてください。レビューを書く人の励みになり、良質なレビューが増えるきっかけになります。
そして、まだおすすめレビューを書いたことがない方は、作品を読んだ後にはぜひレビューを書いてみてください。あなたの感想が、誰かの「次に読むきっかけ」になるかもしれません。

本特集に選ばれたレビューをご投稿いただいた方には、8月中に500円分の図書カードをお送りいたします。今後とも、素敵なレビューのご投稿をよろしくお願いいたします。

ピックアップ

名作難民たちよ集え

  • ★★★ Excellent!!!

正直これは感想を書かざるを得ない…

最初タイトルだけで「微妙なのかな」と思ってごめんなさい。
紛うことなき素晴らしい作品です。

私のようにタイトル&レビューで読まずに閉じてしまう人がいないように、
皆様に是非読んでいただきたく、ちょっとした概要を記載しようと思います。

小者を自称し、格上(貴族)に謙り、貴族人生をうまく回そうとする少年”ハチ”。
将来の小さな安寧を望むが自身の希望と反し、否応なく事件に巻き込まれていく体質。
そんなハチの人柄や能力が徐々に世界に認知された時、より大きな事件が彼を待ち受けるそんなお話。

時代背景は中世貴族社会だが、下層に位置する男爵子息であり、
稀有な才能に恵まれた双子の姉を持つ為、期待を受けないみそっかす能力値の主人公。
常に全体の調和や空気を読み、他者の為にピエロを演じるが"ここぞ"では漢になる、
気づいたら輪の中心にいるであろうハチの才能に徐々に周りが気づいていく成長録。

個人的に好きな点は、主人公と邂逅した登場人物による主人公評が作中都度入るが、
それもまた良き。
さながらエースコンバットの「主人公? あいつはすげぇやつだよ」みたいな
インタビュー回顧録を想像させる。

普段おちゃらけ小者を装っているが、基本 人の為>自分の為 というハチの人柄&魅力。
登場人物の心情や状況説明文が必要以上に長すぎず、それでいてしっかり理解できる。
会話の掛け合いもありつつ、その時の状況等の説明もちゃんとされている。

本書はつまるところ読ませる文章というか、
読み飛ばさずちゃんと読んで、続きが気になるようなバランスにたけており、
"紋章とはなんなのか" "魔法とは" "これをどう切り抜けるのか"など、
先が知りたくなるよう誘導しながらも決してカルピスを薄めた引き伸ばしではない。
そうした長くずっと読んでいたいと思える文章力で勝負しているように感じます。

いずれ書籍化/コミカライズはされると思います。
ただ、そうなったとしても更新を止めず
願わくば現状のペースでクオリティを維持し完結まで導いて欲しい。
それを願ってやみません。

以下のような話が好きな人にはビビッと来ると思います。

・きちんと主人公に芯がある、ヒロインもしっかり芯があり魅力がある。
・恋愛要素は話の添え物で良い
・熱いバトル要素があるストーリーが好き、そして主人公がちゃんと強い。
・熱さもあり、泣ける要素もある、そんな話が読みたい
・圧倒的最強ではなく、元々強いよりだが努力で伸びていき最後には...という話が好き。
・投稿ペースが早い(毎日?)のにしっかりした文章力がある

・勧善懲悪の熱血漢や、「俺またなんかしちゃいました?」系、やれやれ系主人公は嫌い
・「」だけの雑な誰が喋ってるかわからん掛け合い、改行だけの文章は嫌い
・吐き気のするような脳死主人公好き好き病ハーレム物は嫌い 

やたら色っぽい 爽やかなのに

  • ★★★ Excellent!!!

爽やかな裏に 色気があります
それはなんというか
正統派の色気ではなく
ちょっと邪道の匂いもします

少しだけ罪の香りもします
どうしてだろう
私の何かに引っかかったのでしょうか?
そんなエッセンスどこにもないのに
なんでだろう
不思議です

そんなことを思いながら
読ませていただきました

怪物降臨

  • ★★★ Excellent!!!

 26年以上、ホラー・伝奇小説界の前線で戦ってきた怪物・狂気太郎がカクヨムに降臨した。
 カイストシリーズとは彼が発表して来たライフワークであり、最強を、究極を、根源を求める転生者たちの壮大な物語である。

 今回の物語はプロローグで学園モノの形式を取っているが、第二節でその様相を大きく変える。
 氏の描く学校が舞台の作品といえば「ずれ」「陰を往く人」女性を主役とした作品では「美しい人」があるがそれらで培われた描写力が既に光っている。

 氏のペンネームと容赦のない作風に反して、彼の根底に流れるテーマは深い「愛」である。
 それは絶望の中に見出された希望でもあり、この世に存在する他者、つまり読者へ向けた彼からの感謝でもある。
 今もなお新作が読めることを読者である私も感謝したい。

作者さまのお人柄が伺える素敵な詩です。疲れている方への一服の清涼剤。

  • ★★★ Excellent!!!

この詩だけをパッと見せられた人は「善人ぶったお花畑思考な詩だ」と思うかもしれませんね。

でも、これまで作者さまの小説や近況ノートを拝見してきた私は「この詩は作者さまの抱く周囲の方々への感謝そのものを言葉という形にして取り出したものなのだろうな」と感じました。

マイナスな発言はなるべくなさらないようにしている作者さまですから、対面したこともない私がわかったようなことはあまり言えませんが、大変なことがたくさんあるからこそ「支えてくれる方がいなかったら心身ともに折れている」と実感しているのではないかなと愚考します。

いつでも周囲の方への感謝を忘れない姿勢は素敵です。

私なんかは疲れているとどうしても視野が狭くなって「私ばっかり」みたいな思考になり助けてくれている方々の姿も声も聞こえなくなってしまうので、本当に尊敬します。

疲れている方々は是非目を通してみてください。
心の目が開かれて今まで見えなかったものが見えるかもしれません。