最近、Twitterが仕様変更でなにかと騒がしいので、いま話題のメタ社のSNS『Threads』を始めてみることにしました。これまで触れてこなかったInstagramのアカウントを新規に作らなければならないのが誤算でしたが、無事にThreadsにログインして投稿できるようになりました。Instagramユーザーが大半ということで、他の人々のキラキラした投稿が多数を占めるなか、自分はマイペースに地味な発言をしているだけですが、他人が何を発信しているかではなく、自分が何を発信するかでSNSは決まると思っているので、このままのスタイルを貫く所存です。カクヨムで書かれている皆さんも、周囲が書いているものに囚われず、自分が書きたいものを書きましょう。それがきっと読者が本当に望んでいるものではないでしょうか。
百億円という莫大な遺産を受け継いだ青年・冨岡浩哉が、『困っている人を助けろ』という祖父の遺言に従い、地球と異世界を行き来しながら、借金を抱える貧しい孤児院を支援し、子供のための学園作りを目指す異世界経営ファンタジーです。
主人公の冨岡は心優しい青年です。魔法も使えず、特別なスキルも持たない非力な一般市民ですが、彼の武器は金の力と現代知識だ。
金を稼ぐために冨岡は、孤児院を一人で運営する美少女アメリア、孤児の少女フィーネと共に現代食の屋台を開業する。異世界では初めての味に感動した客が殺到するが、トラブルも呼び寄せてしまう。
自分の身は自分で守らねばならない、異世界の厳しい現実とぶつかって一皮剥け、経営者として目覚めていく冨岡の頼りがいある姿に見惚れます。
莫大な資金を元手に異世界でビジネスという設定で興味をそそられる話ですが、育ての親だった祖父を亡くして天涯孤独となった冨岡が、異世界でアメリアとフィーネと出会い、疑似家族のようになっていくアットホームな関係がほのぼのとして和みます。
昨今、自己責任論が騒がれる時代だからこそ、弱者に手を差し伸べられる冨岡の懐の広さ、博愛精神に心を揺さぶられるのです。
(新作紹介「カクヨム金のたまご」/文=愛咲優詩)
日の出と日没の世界が一色に染まるわずかな時間マジックアワー。祖父の形見のカメラに残されたマジックアワーの写真に魅せられた高校生・広瀬太一は、撮影に訪れた町外れの高台で、カメラを抱えた少年・鷹栖和行と出会う。カメラを通じた二人の少年の友情ストーリー。
最新のデジカメの普及で、廃れてしまったオールドカメラの魅力を熱く訴えかける作品です。
カメラ趣味に目覚めた太一ですが、撮影技術は素人同然。高校のカメラ部に入部し、変わり者の先輩たちから知識や技術を学んでいきます。
最近のスマホにあるような便利な自動補正はなく、ピント合わせから、F値、シャッタースピード、ISO感度……、すべて自分で調節しなければならない不便な年代物ですが、光量を少し変えるだけで陰影や奥行きの印象ががらりと変わる。
アナログで難しいからこそ、会心の一枚が撮れたときの感動や達成感もひとしお。楽しみながら撮影の腕を磨いていく太一の姿に自分でも写真を撮ってみたくなります。
そして太一は、プロカメラマンの父を亡くしたショックで不登校に陥ってしまった鷹栖に寄り添おうと努力する。
世界が黄金色に染まるマジックアワーとカメラへの情熱が、やがて鷹栖の心を開いていく……。
魔法の時間の中で織り成す少年たちの友情が美しく、まさにカメラで切り取っておきたくなる名場面でした。
(新作紹介「カクヨム金のたまご」/文=愛咲優詩)
政府が推し進める金融教育の対応に揺れる上下高校。不慮の事故による入院で出席日数が足らず、留年の危機に陥った女子高生のアヤノとカリンは、投資部で実績を上げれば進級させるという教師の口車に乗せられ、日々チャートを追う青春を過ごすことに!
女子高生たちが仮想の通貨を取引するデモトレードで、元手の100万円を株式、FX、CFDなどに投資して年利20%の利益達成を目指します。
しかし、年利20%といえば、投資の神様ウォーレン・バフェットが稼ぐ利益率です。投資の素人の女子高生に無茶振りもいいところなんですよ。
幸運にも資産を増やし、あと一歩で成功するかに思われた矢先、ロシアがウクライナに侵略し、世界の経済は大荒れ、アヤノとカリンも嵐に巻き込まれます。
欲を出して大損失を出しても、決して相手を責めることなく、一緒に困難を乗り越えようとお互いに知恵を絞る乙女の友情が眩しいです。
毎日ニュースやチャートとにらめっこする二人の本気の焦燥感が伝わってきて、10銭、20銭の小さな値動きにもハラハラドキドキしてしまいます。
投資の怖さと面白さが実感できる作品です。皆さんも投資はご計画的に。
(新作紹介「カクヨム金のたまご」/文=愛咲優詩)
舗装された一般道路を走って順位を競う自転車競技ロードレース。強豪選手に囲まれて伸び悩んでいた大学生の近藤信義は、親友の山賀真一に誘われて、ロードレースの本場ヨーロッパへと一年間の武者修行へ出ることに。
アジア人でありながらヨーロッパ各地のアマチュアレースで健闘する近藤と山賀は次第に注目を集め、ついにはプロチームにスカウトされる。
ときにロードレース選手は足の筋肉、脚質によって役割が異なるのを知っているだろうか?
近藤の脚質は持久力に秀でたルーラー、集団の先頭で風除けになり仲間をアシストする最も過酷なポジションだ。
終盤で離脱して決して表彰台に立てない彼だが、それでも縁の下の力持ちとしてチームのために必死にペダルを漕ぐ。
そして山賀と仲間たちは、自分たちの犠牲となった近藤に報いるために全力で勝利に食らいつく!
一人が皆のため、皆が一人のために。全員の努力と期待を背負ってゴールへ駆ける光景に胸が熱くなる。
やがて一年が終わりかけた頃、チームは世界最高峰の自転車レース、ツール・ド・フランスへの出場権を獲得する。
日本人初優勝は日本ロードレース界の悲願でもある。果たして二人は夢を果たせるのか。日本を飛び出て世界へ挑戦する二人の若者の走りを是非ご覧あれ!
(新作紹介「カクヨム金のたまご」/文=愛咲優詩)