今回も「出逢いを大切に!」をテーマにして、みなさまがご投稿くださった新作の中から選ばせていただきました! うん、勢いよく申してみましたが、私の場合はテーマ固定なのでこれしか言うことがねぇのです。
ただ、今回は特に、作品テーマや構成、構造にオリジナリティがある作品を意識して選別いたしましたよー。著者さんならではの味や思惑が色濃く出た作は希有なものです。
だからこそ、その希なるものにライトを当てさせていただきたい、読者のみなさまに出逢っていただきたい! 届けこの思い! というわけで、よろしくお願いいたしますー。
突如起こった自然災害により、ほとんどが荒野と化した世界。その中を渡る高速列車で働く少女トリシアは、あるとき偶然に乗り合わせていた3人の乗客と運命の出逢いを果たす。
魔術を込めた包帯で自らの体になにかを封印する、無口で優しい傭兵ラド。
14歳にして皇帝直属部隊に所属する、美貌の魔術師ルキア。
常に苛立ち人を遠ざけようとする、異界からこの世界へ訪れたトリッパーたる地学者ハル。
そしてトリシアは――
ちょっと長い内容紹介になりましたが、これが最重要事項なんですよ! だって、共通する序章が終わった後、3人それぞれをヒーローに選んだ物語のどれを選ぶかは読者自身なんですから!
乱暴にまとめてみれば、恋愛シミュレーションゲームの小説仕様となりましょうか。作品ページに章タイトルを全表示できるカクヨムの機能を生かした構成はすばらしいですねぇ。
物語としてのおもしろさに加えて「ウェブ投稿」の新しい見せかたを示す本作、ぐぐいと推させていただきます!
(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=髙橋 剛)
いわゆるソシャゲガチャ、その確率についての計算や考察をまとめたエッセイがこちら。
いや、こうして「確率1%」や「期待値」について整理していただくと、いかに「出るまで引けば100%だ」理論が凄まじいものかわかりますね。
そしてその理解は、理解できるように説明してくださる著者さんの濃やかさとやわらかさあってこそのもの。
それだけじゃなくて、構成がうまいんですよ。
説明っていう平らかなものを、真説と逆説で起伏つけて結論にまでもっていく筆力! まさにお見事のひと言です。
そしてさらに解説はゲームジャンルのタイトル(明言はしない形ですが)ごとに分けられ、特定キャラを引く確率のお話に進んでいくのですが、これもまた凄まじい。これにつきましても数字で見せていただけるので、ぜひご自身で体感してくださいまし。
ガチャは死闘! ソシャゲプレイヤーの方もそうでない方も、こちらをご参照の上、肚を据えていきましょう!
(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=髙橋 剛)