リセットボタンとは?いままさに押されようとしているのかもしれないなんのリセットなのかそんな問いかけのストーリー
今にもリセットボタンが押されそうなこの頃の出来事…これまでの歩みを明確に美しく語る、私。リセットボタンを押す権利を持つ私は誰でしょう?
人類が持つ危うさを同時に突きつける短編。人類の進化を一気に駆け抜けるように描きながら、そのすべてを静かに見守ってきた何者かの存在が最後の最後に現れ、読者を驚愕させる。 優しい語り口と、冷酷な決断の対比が印象的で結果的に読後に戦慄が残る、文明の光と影を凝縮したような一篇。痺れました。
人類が道具を使い、火を起こし、獲物を狩り、社会を作る。原始的な人々の営みから始まる冒頭がラストの破滅を思わせるエンディングを際立たせる構成美。その延長線上に私たちが生きていて、その先に途轍もないことが起きようとしている。最後の「私」とは誰か……それは神のみぞ知るのかもしれない。
「うん、わかる」、「うんうん、わかる」、「なるほど、大切なことだ……」 本作を読んでいくと、そういう風に何度も頷かされて共感させられることがちらほら。 文明の発展。この世界で生きること。人々が紡いできたもの。その尊さ。 それを訴える内容だと思っていたら……最後の一行で。
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