概要
夫婦のことは、子供には最後までわからない。
両親は、物心ついた頃から仲が悪かった。
母は父のことを「あの甲斐性無し」と呼び続けていた。
母の借金をきっかけに、私は長い間両親と絶縁する。
やがて父は認知症になり、そのまま亡くなった。
火葬の日、母のある表情を見たとき、私は言葉を失う。
私が知っていた夫婦の姿と、
そこにあった感情は、
もしかすると違っていたのかもしれない。
子供には見えない夫婦の時間を、
私はそのとき初めて想像した。
母は父のことを「あの甲斐性無し」と呼び続けていた。
母の借金をきっかけに、私は長い間両親と絶縁する。
やがて父は認知症になり、そのまま亡くなった。
火葬の日、母のある表情を見たとき、私は言葉を失う。
私が知っていた夫婦の姿と、
そこにあった感情は、
もしかすると違っていたのかもしれない。
子供には見えない夫婦の時間を、
私はそのとき初めて想像した。