じゅんちゃんブチギレ

 中学1年生から3年生までずっと魚野うおの先生が担任だった。じゅんちゃんと影でみんなで呼んでいた。明らかに素行の悪い生徒をじゅんちゃんが担任していたため、中学3年生のクラスは荒れに荒れていた。


 あるとき私と同じく荒れているサスっていう同級生と、ベランダで煙草を吸いながら、なんとなく目の前に置いてあった植物の花をプチプチと摘んでいた。それで馬鹿話に戻ったんだけど。


 授業中にじゅんちゃんがベランダに行って戻るなり「花がねえ!」と叫んだ。何言ってんだろうと思ったが、どうやらそれやったの私とサスみたいで。花摘んでいる様子を見ていた別の仲間がクスクス笑い出しちゃって。


「お前誰か知ってんな!? 誰だ!」

「……玄とサ――」

「――ウォォォイ!!」


 じゅんちゃんブチギレて、座っている私の襟首掴んで持ち上げた。


「花もぐんじゃねえよ玄! てめぇかコラっオラァッ」


 とずるずると廊下に出されて。


「ちょっと待――」

「花もぐなや!」

「俺だけじゃ――」

「ウォらぁぁぁあ!!」


 とガチの飛び蹴り食らって私は廊下の壁に激突した。更に膝蹴り。


「もぐなや!!」

「――はい!」


 見てた生徒爆笑してたよ。


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