変なヤツと変な人(三題噺「草花」「おじさん」「マヨネーズ」)

 高校生時分の私は誰が見ても不良生徒だと思うだろう。

 「秋葉公園」という、学校から三百メートルほど離れた場所にあるところに行き、授業をサボっていた。


 ある時、草花をかき分けて噴水のあるところへ向かい煙草を吸おうとしたらライターがないことに気付いた。頭がおかしいと思うんだけど、ベンチに腰掛けていたおじさんに声をかけた。


「すいません、火、ありますか?」


 おじさんはしばらく黙っていたが、ライターを出してくれた。


「ちょっと話をしよう」


 と言われて、一緒にベンチに座った。……制服着てるんだよ? おかしな光景だったと思う。


「渡辺香菜、猪俣悟、神田美奈子、知っている名前はあるか?」

「全員知っています」

「そいつら俺が見ていてな……塾やっててな……でもやめようと思ってる」

「どうしてですか?」

「金がない」

「ううーん」

「弁当屋になろうと思うんだ」

「えっ? どうして?」

「マヨネーズって何にかけても美味いじゃん? だからマヨネーズ弁当を売ろうと思って」

「それは……うまくいかないと思いますけど」


 それから三十分くらい話した。不良生徒はそんな体験もする。

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