DQ派? FF派?
「ドラクエ好き?」
「……は?」
私は高校一年生――とは言っても二度目の高校一年生をしていた。髪を茶色に染め上げて、耳に直径ニセンチほどのホールピアスを開けていた。
質問をしてきたのは酒井という琴をやっている生徒だった。
「俺に聞いたんだよね?」
「うん、てか他に誰がいるん?」
せっかく新しい高校に入り直したというのに誰も話しかけてこないすごく寂しい思いをしていた。そんな時、前述の質問。
「ドラクエってドラゴンクエストのことだよな?」
「それこそ他に何かあるん?」
「……わかんないけど」
「じゃあさ、DQ派? FF派?」
当時はいずれかの派閥に属するが当たり前だった。もちろんゲームをする人にとっての質問だったが。
「どちらかというと……FF派だと思う」
「私は幻想水滸伝派」
「……何それ?」
話題も尽きるかと思われたが、彼女は続けた。
「幻想水滸伝、やる?」
「いや……どんなゲームなの?」
「百八人いるキャラから仲間を選んで戦う」
「……それメンドクサクない?」
「そこがいいの!」
私はとりあえずドラクエⅢのリメイク版を彼女に借りた。
そんな出会い方をした彼女は今でも友だちをしてくれている。薬剤師をしている。
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