プリクラ帳

 高校3年生。遼子との思い出がたくさん詰まったプリクラ帳を放り投げた。


 次の日。


「玄さん、これ落とした?」


 そう声をかけてきた子は1年生の時から一目惚れしてからずっと片想いをしていた奏美だった。……当時、好きな子はたくさんいた。


「……ああー……え、あ、ありがとう……しかしなんで俺のだってわかったの?」

「わたしが玄さんにあげたプリクラが貼ってあったからね」

「そっかそっかー、ありがとね」


受け取った私は帰り道、別のゴミステーションに投げ捨てた。


次の日。


「玄さん、またプリクラ帳、落としていたよ」

「ええっ!? マジで? ……どこで拾ったの?」

「この前もそうだったんだけど、友だちが拾ったらしくて、正確には分からないんだよね」

「なんで奏美が俺に?」

「……あんまり言いたくないんだけど」

「いいよ、どうして?」

「玄さんが怖いらしいよ」

「……」


 偶然では説明がつかない。


 今度こそとプリクラ帳を投げ捨てた。ゴミステーションでもどこでもないところに。家から投げたのでこれは見つからないだろう。


 次の日。


「あの玄さん……」

「あり得ない……」

「プリクラ帳、どれだけ落とすんですか……」


 包囲網が敷いてあるようだ。

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