第6話 フレッシュゴーレム

(なんでこんなことになっているのだろう)


ブルーは、さらわれた恐怖より理不尽さに対する怒りの方が強かった。

そして、いつの間にか眠ってしまっていた。

どれくらい時間がたったのだろう。ブルーは自分を呼ぶ声で目を覚ました。


「ブルーさん、ブルーさん。大丈夫??」


(? この声は先生?)


目隠しが外されると見慣れた顔が見える。


「大きな声を出さないでね。スリープで眠らせたんだ。」


横を見るとオニ族の女の子が、気持ちよさそうに眠っている。


「ケガはないかい? お父さんも近くにいるよ」


てばやく猿轡をはずすブラッド。手足を縛った縄はナイフで切断する。


「先生、怖かった!!」


「しーーっ! 大きな声を出さない。」


(これからどうするの?)


(逃げるけど、このまま逃げるとすぐばれちゃう。だから・・・)


 ブラッドはポケットから小さなカプセルを出す。その蓋を開けると、中から人間大の人形が出てきた。どうやらカプセルはマジックアイテムで、大きなものを何十分の一に縮めてしまう事ができる様だ。


(髪の毛を一本もらうよ)


 ブラッドはブルーの髪の毛を抜くと、人形の頭の上の蓋を開け中に入れる。すると、人形はブルーそっくりに変化した。


(びっくり!)


(フレッシュゴーレムだよ。これを縛って転がしておけば、少しは時間稼ぎになる。手伝って。)


(了解です!)


二人で元通りに縛ると、そっと馬小屋を後にした。

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