第5話 今晩一緒に居てくれる男の人を探しておりまして
「いえいえ、そんなことはございません。」
「んじゃ、なんで俺たちの仲間をつけたんだ。」
「いえ、、、、実は」
「実はなんだって?」
険悪な表情がさらに険しくなる。
「実は、あの、今晩一緒に居てくれる男の人を探しておりまして。」
ブラッドはとっさに嘘をついた。がくっと崩れる隻眼の男。
「男って、、お前も男じゃないのか??」
「ええ、ですから男の人が恋愛対象で、、、お兄さんもだいぶ鍛えてらっしゃいますね。今晩いかがですか。」
「俺は女しか興味が無いんだ、しっしっ、消えろ。」
露骨にイヤそうな顔になる男。
「すいませんでした。」
ブラッドが通りの向こうに消えるのを見て、男は馬小屋に入っていった。
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「ったく、変なのがウロウロしてるなぁ。おい、娘の様子はどうだ。」
「あ、若。大人しいものです。」
馬小屋の中には手足を縛られ、目隠し猿轡までされたブルーが転がっている。
一味の一人、女が話しかける。
「手荒なことしてごめんね、いまから猿轡外すけど大きな声出さないでね。」
うなずくブルー。
「水と食べ物、ゆっくり食べて」
女は猿轡を外す。ブルーは小さい声で質問をした。
「僕をどうするつもり??」
「あなたに会いたいって人がいるの。」
「おい、イチカ。勝手にしゃべるな。」
「すいません、若」
ブルーは竹筒の水を口に含み、差し出された料理を口にする。
「フタバ、イチカと交代しろ。娘から目を離すな。」
「わかりました、若」
「太もも、ごめんね。手当はしてあるから。」
イチカと呼ばれた女性の声? 緊張で痛みを忘れていたブルー。包帯がまいてあることに気づく。ふたたび猿轡をされる。
「きつくない?大丈夫?」
うなずくブルー。
「じゃぁ見張りよろしくね、フタバ。」
「居眠りするなよ。」
「了解です!若。」
何人かが出て行く気配を感じる。
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