第3話 救出へ

「あなた!大変!ブルーがさらわれたの!」


 あわてて館に駆け込んできたのは、養母のマリア。夫のロイはブラッドとハーブティーを飲んでいた。


「なに!?」


「森から帰る途中、出口のあたりが騒がしかったから様子見てたの。そしたら冒険者風の男たちにブルーがさらわれて・・・」


「どっちに向かったかわかるか。すぐ助け出さないと!」


「西の方へ向かったわ。」


ブラッドが椅子から立ち上がる。


「私も行きましょう。」


「すまない、助かる。マリア、革鎧を出してくれ。ショートソードも。」


 マリアの示した方向はロイの心当たりのある方向であった。

人間の王城に向かう街道であり、宿場町がある。時間的に一行が宿泊しているのではないかと予想できた。二人は急ぎ馬を駆り、宿場町を目指した。町に着くころにはとっぷり陽が暮れていた。


「ロイさん、人間の町にエルフは目立ちます。私が中の様子を見てきましょう。ロイさんはこの辺で待っていてください。この砂時計を渡しておきます。砂が落ちても私が戻らなかったら、様子を見に来てください。」


「わかった。」

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