概要
六年越しの両片思い。不器用なふたりが、東京で0センチメートルになるまで
中学生の頃、遠くから見ていた「君」が、突然目の前に現れた。
僕にとって――彼女はまさに「高嶺の花」だった。陸上部で軽やかにバーを越える彼女の屈託のない笑顔は、ただ見惚れることしかできない流れ星のようだった。
私にとって――孤独なマウンドで、真っ直ぐ前を見据え白球を投げ続ける彼。その凛とした背中は、プレッシャーに負けそうになる自分に踏み切る勇気をくれる、特別な存在だった。
言葉を交わしたのは、たったの二回。
彼が肩を壊し、夢を絶たれた夏の夕暮れを最後に、交わるはずのなかったふたりは――大学生になった春、東京の小さな居酒屋で偶然の再会を果たす。
あくまで「同郷の同級生」と想いを隠し、優しい友人でいようとする彼。
彼への絶対的な信頼と安心感が、いつしか「恋」へと色づいていくことに戸惑う彼女
僕にとって――彼女はまさに「高嶺の花」だった。陸上部で軽やかにバーを越える彼女の屈託のない笑顔は、ただ見惚れることしかできない流れ星のようだった。
私にとって――孤独なマウンドで、真っ直ぐ前を見据え白球を投げ続ける彼。その凛とした背中は、プレッシャーに負けそうになる自分に踏み切る勇気をくれる、特別な存在だった。
言葉を交わしたのは、たったの二回。
彼が肩を壊し、夢を絶たれた夏の夕暮れを最後に、交わるはずのなかったふたりは――大学生になった春、東京の小さな居酒屋で偶然の再会を果たす。
あくまで「同郷の同級生」と想いを隠し、優しい友人でいようとする彼。
彼への絶対的な信頼と安心感が、いつしか「恋」へと色づいていくことに戸惑う彼女