概要
通知はないのに、指だけが更新する。
四十代のゲイ、トミちゃんは、ひとりの夜に膨らむ将来や仕事のモヤモヤを黙らせるため、抽象画を描いていた。見せないから評価も要らない――そのはずだった。
馴染みのゲイバーで友だちのノブちゃんに絵を見せ、「出せばいいのに」とSNS投稿を勧められる。だが反応はなく、トミちゃんは“手順”を調べ、交流を増やしても数字は上がらない。やがて近い人の反応まで欲しくなり、焦りの末に“見られている形”へ絵を寄せてしまう。たまたま当たった一枚が、彼の描き方を少しずつ変質させていく。
「最近の絵、窮屈そう」――ノブちゃんの言葉で我に返ったとき、トミちゃんはもう元の描き方を思い出せなくなっていた。
馴染みのゲイバーで友だちのノブちゃんに絵を見せ、「出せばいいのに」とSNS投稿を勧められる。だが反応はなく、トミちゃんは“手順”を調べ、交流を増やしても数字は上がらない。やがて近い人の反応まで欲しくなり、焦りの末に“見られている形”へ絵を寄せてしまう。たまたま当たった一枚が、彼の描き方を少しずつ変質させていく。
「最近の絵、窮屈そう」――ノブちゃんの言葉で我に返ったとき、トミちゃんはもう元の描き方を思い出せなくなっていた。
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