過酷な世界の中で、それでも前を向く少女の物語。虐待や奴隷市場という重い状況から物語は始まりますが、主人公チズハの素直で少し天然な視点のおかげで、不思議と読みやすく、自然と応援したくなる作品です。「避ける」という戦い方や、ボクシング経験を活かした動きも印象的で、緊張感のある場面でも主人公の個性がしっかりと描かれています。そして、金髪のお姉さんとの出会いが物語の大きな転機となりそうで、ここからどんな運命が待っているのかとても気になります。
コミカルに流れていくストーリーに見えて、キャラクターの心情がハッキリと描かれています。悲惨で壮絶な転生前→転生後も奴隷スタート。それでも学ばされたりボクシングの技術と主人となってくれた女性との絆。12歳にはあまりにも酷な世界だけど、どうか幸せになって欲しいと思える作品です。
凄絶な過去を持つ少女チズハが、異世界の「格闘奴隷」として再生する物語だ。ボクシングの経験を活かした回避主体の戦闘描写と、冷徹ながらも彼女に執着を見せる主人キンカとの関係性が魅力と言える。魔法隕石が経済を動かす独自の世界観や、大人たちの汚い策謀が渦巻くコロセウムの緊張感も高い。少女が過酷な運命の中で、新たな居場所を見出していく過程を丁寧に描いている。ダークファンタジーや不遇な主人公の成長物語を好む読者。一筋縄ではいかない複雑な背景を持つ主従関係に惹かれる層におすすめできる