夜の海辺で聞こえる美しい歌声。暗くて姿が見えないからこそ、声を頼りに相手を想像してしまう。あなたはこの先に何を想像しますか?一話完結型の怪談、深夜に読んでみてはいかがでしょう。
生者の間で打ちひしがれ、死を求めるようになった少年。最期の一歩を踏み出す決心がつかないままに夜を彷徨うその耳に聞こえてきたのは美しい唄。その声の主は、海の中から、濡れそぼった音を立てて、彼を迎えにやってきた……。此岸と彼方、波打ち際に揺蕩う未練のかなでる怖ろしくも悲しい唄。
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