VTuberは、身も蓋もない事を言えば〝美少女のキグルミ〟だ。かならず、中の人が存在する。ところが、今作のVTuberはその気配がない。仮にこの話が近未来SFであれば、『そういう事なのだろうな』とは納得出来る。しかしながら、明らかに平成末期か令和の飲み屋での会話である。そうではない。そこを考えると薄気味の悪い感覚が背筋に走る、よく出来たホラー掌編として昇華している。オカルトもデジタルの時代になったなあ、としきりに感心するばかりだ。
Vチューバーの蔓延った現代だからこそ可能なホラーで、着眼点がよいと思います。現代版メリーさん的な怖さがあります。
淡々と物語が始まる。何処にでもある居酒屋のワンシーン。なのに怖い。まさに人の存在意義を問う作品である。
もっと見る