第36話 絆の力 〜七人の心を一つに〜

 ベヒモスとの戦いは、壮絶を極めた。


「全軍、攻撃!」


 世界中の配信者たちが、ベヒモスに攻撃を仕掛ける。


 だが——


「グオオオ!」


 ベヒモスの咆哮一つで、数百人の配信者が吹き飛ばされた。


「こんなの……勝てるわけない……」


 絶望の声が上がる。


 だが、俺は諦めなかった。


「【真眼】——」


 俺は全力で【真眼】を発動する。ベヒモスの情報を読み取ろうとする。


「見えろ……見えろ……!」


 ——その時、仲間たちが俺の周りに集まった。


「タナカさん、私の力も使って」


 ミラが俺の手を握る。


「俺の【剣聖】の力も」


 レオンが手を重ねる。


「私の【紅蓮の剣姫】も」


 リーナが加わる。


「私たちの力も!」


 フィーネ、シャルロット、エリカが手を重ねる。


 7人の力が、一つになった。


「これは……!」


 俺の【真眼】が、さらに進化した。


 世界の全てが見える。

 時間の流れが見える。

 そして——


「見えた……ベヒモスの弱点が」


 ベヒモスの体内に、一つだけ輝く点がある。


 それは——5000年前、ベヒモスを封印した時に残された「封印の欠片」だった。


「あそこを破壊すれば、ベヒモスを消滅させられる」


『田中さん、弱点見つけた!?』

『さすが【真眼】!!』

『希望が見えた!!』


「だが、あそこに到達するには……」


 俺は計算した。ベヒモスの体内を突破し、核に到達する方法を。


「俺が行く。みんなは道を開けてくれ」


「タナカさん、危険すぎる……!」


「大丈夫だ、ミラ。俺には——」


 俺は仲間たちを見た。


「みんながいる」


 仲間たちが頷いた。


「行くぞ。人類の未来をかけた——最後の攻撃だ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る