第35話 封印崩壊 〜災厄のベヒモス復活〜

 ——ついに、その日が来た。


 1年間の修行、終焉の使徒との戦い。全ての準備は整った。


 そして——


「封印が……崩壊する……!」


 黒曜の塔から、巨大な魔力が噴き出した。


 空が黒く染まる。大地が震える。


「グオオオオオオオ!!!」


 5000年の眠りから目覚めた災厄——ベヒモスが姿を現した。


 その姿は、想像を絶するものだった。


 全長1000メートルを超える巨体。

 無数の触手と目玉。

 世界を滅ぼす禍々しいオーラ。


「これが……ベヒモス……」


 俺は【真眼】を発動した。


 名前:災厄のベヒモス

 レベル:∞(測定不能)

 スキル:【滅界の咆哮】【魂喰らい】【不死の肉体】【次元崩壊】

 弱点:???


「弱点が……見えない」


 完全体のベヒモスは、【真眼】をもってしても分析できなかった。


「田中様、世界中から配信者が集まっています」


 シャルロットが報告する。


 見渡すと、各国の配信者たちが集結していた。


 シュウ、アイリス、イグニス——世界大会で戦った強者たち。

 そして、無数の配信者たち。


 全員が、この最終決戦を生配信している。


『同時視聴者数……1億人突破!!』

『世界中が見てる……』

『人類の存亡をかけた戦い……』


「みんな、聞いてくれ」


 俺は配信カメラに向かって言った。


「今日、俺たちは人類の未来をかけてベヒモスと戦う。勝てる保証はない。でも——」


 俺は仲間たちを見た。


「俺たちには、仲間がいる。絆がある。信じる心がある。だから——絶対に負けない」


『田中さん!!』

『頑張って!!』

『人類の希望!!』


「行くぞ、みんな」


「「「ああ!」」」


 最終決戦が、始まった。

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