第30話 世界配信者大会 〜各国の強者たち〜
修行開始から8ヶ月。
「ついにこの日が来たな」
俺たちは、帝都コロッセウムに立っていた。
世界配信者大会——各国の最強配信者が集まり、腕を競い合う年に一度の祭典。
「タナカさん、緊張してる?」
「いや、むしろワクワクしてる」
会場には、世界中から集まった配信者たちがいた。
「あれが東方帝国の『剣鬼』シュウ……」
「北方王国の『氷姫』アイリスもいる……」
「南方連邦の『炎帝』イグニスまで……」
各国を代表する最強クラスの配信者たち。
『世界大会キター!』
『田中さんvs世界!』
『同時視聴者数5000万人突破!』
『歴代最高記録!』
「田中一郎だな」
声をかけてきたのは、東方帝国のシュウだった。鋭い目つきの剣士だ。
「噂は聞いている。【鑑定】という珍しいスキルの使い手だと」
「ああ。そしてお前は【剣鬼】のスキルを持つ最強の剣士」
「俺の情報を……さすがだな」
シュウが笑った。
「楽しみにしている。決勝で会おう」
大会が始まった。
予選、準々決勝、準決勝——俺は【真眼】を駆使して勝ち上がっていった。
そして——決勝戦。
「やはりここで会ったな、田中一郎」
相手はシュウだった。
「ああ。全力で行くぞ」
「望むところだ」
決勝戦が始まった。
シュウの剣は速い。俺の【真眼】でも、完全には追いきれない。
「くっ……!」
「どうした。これが世界レベルだ」
シュウの剣が俺を追い詰めていく。
だが——
「【真眼】——未来視」
俺は、シュウの次の動きを『視た』。
「なっ……!?」
俺の剣がシュウの剣を弾いた。
「まさか、俺の動きを読んだのか」
「ああ。【真眼】は未来すら見通す」
勝負は一瞬だった。
俺の剣がシュウの首筋に突きつけられる。
「……参った」
『田中さん優勝!!!』
『世界一の配信者!!!』
『伝説だ……』
俺は世界配信者大会を制した。
これで、俺の名前は世界中に轟いた。
ベヒモスとの決戦に向けて、最高の準備が整った。
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