第27話 エリカ復活 〜魂の器〜

 修行を始めて3ヶ月。


 俺たちは、ついにこの日を迎えた。


「レオン、準備はいいか」


「ああ……ずっとこの時を待っていた」


 レオンの手には、妹エリカの魂が入った光の玉がある。


 俺たちは、王都の大聖堂にいた。


「【鑑定】で見つけた古代の儀式。魂を新しい肉体に移す方法だ」


 シャルロット王女が用意してくれた特別な器——魔法人形(ホムンクルス)が祭壇の上に横たわっている。


「この器にエリカの魂を移せば、彼女は再び生きることができる」


『エリカちゃん復活くる!?』

『レオン様よかったね……』

『泣ける……』


「始めるぞ。みんな、俺に力を貸してくれ」


「「「うん!」」」


 俺は仲間たちと手を繋いだ。


「【鑑定】——魂転移」


 俺の【鑑定】が、新しい力を発動する。


 仲間たちの想いが、俺を通じてエリカの魂へと届く。


「……っ!」


 強烈な負荷が俺の体を襲う。だが——


「田中さん、私がいるよ」


 ミラの声が聞こえる。


「俺も支える」


 レオンの声。


「私たちも!」


 リーナ、フィーネ、シャルロットの声。


 仲間の力が、俺を支えてくれる。


「いける——!」


 エリカの魂が、光の玉から器へと移っていく。


 そして——


「……ん……」


 器の目が開いた。


「お兄……ちゃん……?」


「エリカ!!」


 レオンが妹を抱きしめた。


「生きてる……本当に生きてる……!」


「お兄ちゃん……私、どうして……」


「説明は後だ。今は……今は、お前が戻ってきてくれたことが嬉しい」


『うわあああん!』

『感動……!』

『レオン様泣いてる……』

『もらい泣きした……』


 俺は二人の姿を見つめた。


 これが、俺の【鑑定】の力。


 人を救う力。


「ありがとう、田中」


 レオンが涙を流しながら言った。


「お前は、俺の恩人だ。一生かけても返しきれない恩だ」


「いいさ。俺たちは仲間だろ」


 エリカが俺を見た。


「あなたが……お兄ちゃんを助けてくれた人?」


「ああ。田中一郎だ。よろしく」


「エリカです。……ありがとうございます」


 こうして、俺たちのパーティに7人目のメンバーが加わった。

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