第26話 フロストドラゴン 〜氷の試練〜
「ボス部屋に到着!」
氷結洞窟の最深部。巨大な氷の扉の前に、俺たちは立っていた。
「【鑑定】」
扉の向こうの情報が流れ込んでくる。
「フロストドラゴン。レベル85。弱点は炎属性と……腹部の逆鱗」
『さすが田中さん!』
『弱点丸見え!』
『これがチートスキルの力……』
「フィーネ、炎魔法の準備を」
「は、はい!」
扉が開く。
そこには——全長20メートルを超える氷の竜がいた。
「グオオオオオ!!」
フロストドラゴンが咆哮する。冷気が吹き荒れ、視界が白く染まる。
「散開!」
俺の指示で、全員が動く。
「リーナ、レオン、注意を引け!」
「任せろ!」「承知!」
二人の剣士が竜に斬りかかる。だが、竜の鱗は硬い。
「効かない!?」
「落ち着け。腹部を狙え」
俺の【鑑定】が示した弱点。だが、竜は腹部を守るように体勢を低くしている。
「シャルロット、結界魔法で動きを止めろ!」
「はい!【聖なる鎖】!」
光の鎖が竜の足に絡みつく。だが——
「グオオ!」
竜が力任せに鎖を引きちぎった。
「くっ……強い……」
『やばい!』
『シャルロット様!』
『田中さん、なんとかして!』
「ミラ、俺に力を貸してくれ」
「うん!」
ミラが俺の手を握る。
「【鑑定】——拡張モード」
仲間との絆が、俺の【鑑定】を強化する。
見えた。竜の動きのパターン。次の攻撃。そして——
「3秒後に竜がブレスを吐く。その瞬間、腹部が無防備になる」
「「「了解!」」」
竜が大きく息を吸い込む。
「今だ!フィーネ!」
「【紅蓮の炎槍】!」
フィーネの最大火力の魔法が、竜の腹部に直撃した。
「グアアアア!!」
竜が悲鳴を上げる。
「リーナ、レオン、トドメを!」
「「はあああ!」」
二人の剣が、弱った竜の逆鱗を貫いた。
フロストドラゴンが崩れ落ちる。
「やった……!」
『勝った!!』
『チームワーク最高!!』
『田中さんの指揮すごすぎる!』
「みんな、よくやった」
俺は仲間たちを見回した。
一人一人が、確実に強くなっている。
「この調子なら——ベヒモスにも勝てる」
俺は確信を深めていた。
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