第21話 頂上決戦 〜古代の魔物との戦い〜

「【鑑定】——弱点発見!核は触手の根元、胴体部分だ!」


 俺の叫びに、レオンが頷く。


「了解!道を開けろ!」


 レオンの剣が閃いた。【剣聖】の技が触手を次々と切り裂いていく。


「今だ、田中!」


「ああ!」


 俺は切り開かれた道を駆け抜け、魔物の胴体に迫る。


『行けー!!』

『田中さん!!』

『レオン様との連携すげえ!』

『視聴者100万突破!!』


 魔物が咆哮を上げる。残りの触手が俺に襲いかかってきた。


「させない!」


 背後からの声。振り返ると、ミラが魔法を放っていた。


「ミラ!」


「私だって、戦えるんだから!」


 さらに、別の方向から剣撃が飛んできた。


「リーナ!?」


 赤髪の女剣士が、触手を切り払っている。


「田中、借りは返すわよ!」


『仲間全員集合!!』

『激アツ展開!!』

『泣ける……』


「みんな——!」


 俺は感謝の気持ちを胸に、魔物の核へと剣を突き立てた。


「これで——終わりだ!」


 【鑑定】が教えてくれた核の正確な位置。俺の剣はそこを貫いた。


 魔物が絶叫する。そして——


 その巨体が崩れ始めた。


「やった……!」


「いや、待て」


 レオンの声に緊張が走る。


「核を破壊したはずだ。だが、封印は……」


 俺は【鑑定】を発動した。


「……まずい。今のは本体じゃない。封印の一部が漏れ出した分身だ」


「なんだと!?」


 崩れた魔物の残骸から、小さな光の玉が浮かび上がった。


 俺は【鑑定】で分析する。


「これは……人間の魂?」


「まさか——」


 レオンが光の玉に近づいた。


「エリカ……?」


 光の玉が反応した。ぼんやりと、少女の姿が浮かび上がる。


「お兄……ちゃん……?」


「エリカ!生きていたのか!」


 レオンの目から涙が溢れた。


「妹の魂が、魔物の中に閉じ込められていた……?」


 俺は【鑑定】結果を見た。


 名前:エリカ・アルヴァレス

 状態:魂のみ存在。肉体は消滅。

 可能性:【鑑定】の上位スキルで肉体を再構築可能


「レオン、まだ終わりじゃない」


「何……?」


「俺の【鑑定】が言っている。妹を救う方法が、この塔の最深部にある」


 レオンの表情に、希望の光が灯った。

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