第43話: 言葉を信じて
サイラスとフェリックス、そしてアルベルトが陸路でアルカディウスからグラナディアを目指していた。
気持ちははやるがアルベルトを連れている為どうしても速度は遅い。
「誰ともすれ違わないっすね??」
「そうだな…先発隊と会っても良い頃だが」
「まさか… それはないっすよね、大丈夫っす、大丈夫っす」
フェリックスは深く考えない様にした。
誰ともすれ違わない…一体どうなってるんだ…
サイラスとフェリックスは知る由もない。
——
一方
気がつくと、そこは噴水だった。
見覚えのある石畳。
グラナディア王都の中央広場。
「……戻ってきた、のか?」
「早すぎない?」
「逆に怖いんだけど」
「水に入ったはずが…濡れていない!」
だが問題は、その先だった。
――結局何もしてない。そして何も、することがない。
ザコは、まだ目を覚まさない。
アルベルトの奇跡の力を当てにするしかない状況。
そもそもそれが奪還作戦の目的ではあるが。
なのに、そのアルベルトも、サイラスも、フェリックスも、ここにはいない。
「俺たち……結局何もしてなくないか?」
ガロンの一言に、誰も否定できなかった。
ダンテ「確かにw森で迷って?走って!井戸にドーンだ!」
やがて、マッテオとアリアが合流する。
「……あれれ?どうやって、そんなに早く戻ってきたんです?」
マッテオの問いに、ガロンが頭を掻く。
「いやぁそれがな、コントみたいな話なんだが――」
経緯を聞いたアリアの表情が、変わった。
「……え?今、水の民、と言いました?」
ダンテ「あぁ不思議な服着ててさああ?なんか田舎っぺでさ、畑がごわーんってさ」
ソフィア「バカなの?wわかりにくいwなにごわーんってwしてねえしごわーんってw」
「…まあwそう、確かにそう言った。話してる内容はよくわからん。
だが…水の声が聞こえるとかな?」
ラミエル「空がね!すごく静かだったのだ!」
アリアは静かに息を吸う。
「はるか昔、神々と人間が共存していた時代……
山は萌え、川はせせらぎ、海は育む。
一万五千年続いた、失われた文明です」
「……神なのか?」
ガロンが呟いた、その瞬間。
「私の様なものだ。恐らくは」
背後から聞こえた声に、全員が振り向く。
イーリスだった。
「半神半人……」
「そう、でしたね」
謎は深まり、夜は更ける。
そして――
サイラスたちは、まだ戻らない。
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