第33話: 同じ気持ちだった
夜の兵舎、明かりはひっそりと灯るだけ。
グラナディア学級の面々は、寝かされたザコを見守りつつも、アルベルト元国王とイーリスを取り戻すための作戦会議を開いた。
ガロンが地図を机に広げ、拳を握る。
「…よし、こう動くしかねぇな」
ソフィアは小声でつぶやく。「でも夜のアルカディウスは危険すぎる…」
ラミエルは震える翼を抱きながらも、目を大きく見開く。「…あたし、絶対行く…みんなと一緒に…ザコも、ミカエルも…」
ダンテが鼻で笑う。「はは、ラミエル、相変わらず無茶するな」
「無茶じゃない!正しいことなの!」ラミエルが声を張る。
マッテオがそっとラミエルの肩に手を置く。「でも、計画的に動こうな」
フェリックスはコンパスを握りしめ、机に書き込む。「じゃあ役割を分けるか。ザコ見守り班と潜入班、陽動班、後方支援班…」
• ザコ見守り班:マッテオ、アリア
• 潜入班:ラミエル、ダンテ
• 陽動・戦闘班:ガロン、ソフィア
• 後方支援班:フェリックス
「ラミエル…無理するなよ」ガロンが警告。
「大丈夫…絶対成功させる…!」ラミエルの瞳は決意で燃えていた。
遠くの空から羽音が響く。ヴェルサニアのヴァルキリー兵士が情報網を使って、警備ルートや巡回の状況を知らせてくれる。
「アルカディウス領内、守衛配置は把握済み。レオニウス軍の動きも監視中です」
学級は頷き、作戦の輪郭を固める。潜入ルート、警備の盲点、陽動のタイミングまで、全てがここで決定された。
ラミエルはそっとコンパスを握る。「…これなら、一人で突っ走らなくても…」
夜は静かだが、学級の心はもう止まらない。
明日、アルカディウスへの奪還作戦が幕を開ける——
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