第20話: 激突!レオニウスの奇襲


城を出たばかりのグラナディア学級は、兵舎で休息を取っていた。

ザコは右眼を通じてミカエルの助言を受けつつ、平和なひとときを楽しんでいた…はずだった。


――だが北の空に突如暗雲が立ち込め、騒音と共にヴェルサニアのヴァルキリー軍団が到来。


「敵襲だ!未知の魔獣兵団!」


報告に間に合わず、グラナディア兵は慌てて軍装に着替え、急いで戦闘態勢に入る。


「なんだ、急に!?」

「準備が間に合わないぞ!」


エリアスの指揮の元迅速に準備が進められた。


「時間稼ぐぜ!」そう言ってガロン、ソフィア、ダンテが先陣をきる!


「頼む!」


アリアは詠唱をはじめ足を鈍くする魔法陣を展開!

「ちょっと来ないでぇええっ(汗)」


それでも押し寄せる黒い波!オークの群れは怒号を響き渡らせる!



「お手並み拝見と行こうかしらねぇ」



ザコは静かに号令を出す。

「盾を東に掲げろ!」


東の太陽光に照らされ、鏡面加工した盾が太陽光を反射。オークの群れを直撃し、眩しい光で次々と溶け去っていく。


「オガァアア!!!」


「な…何よあの小僧!悔しいわねぇ!憎いわ!」


レオニウスの顔は怒りで真っ赤になりつつも、思わず目を見開く。


さらに戦場はカオスに。

ラミエルはヴァルキリーの背中から、影の術式を闇に消え入らせ、闇属性のオークの群れは大半が闇に呑まれ影に消え去る。


空中から風を操るヴァルキリーが竜巻を起こし、地上の敵兵を上空高く吹き飛ばす。


ザコはミカエルの指示で瞬時に位置を変え、盾で仲間を守りながら敵の攻撃をかわす。


ガロンは盾で仲間を押し出しつつ突撃を受け止め、影からソフィアのダンシングソード、ダンテや新兵たちは回復と補助で戦線を支える。


18…24…


カウントしながら確実に弓で仕留める精密射撃のサイラス。


戦況は一気に逆転し、オークたちは光と風と影に恐れをなし、混乱のまま撤退する。




グラナディア兵は息を切らしつつも、初陣を勝利で飾った喜びに包まれた。


最後にガロンは満足げに笑った。

「いやー…暇して盾磨いた甲斐があったぜ!」


ザコは右眼を通じてミカエルに感謝の意を伝え、ミカエルは静かに「全体救済への道筋は、こうして動き出した」と思うのだった。


「ほんの軽い挨拶よ。またね」


レオニウスは実体のない幻影を浮かばせて不敵に笑う。


「これが軽い挨拶だとしたら…この先やべえな。」


「最小限ではあるが…犠牲は避けられないだろう」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る