第15話 珠音母登場
事務所にある『設定次第で何処にでも繋がるドア』から珠子ソックリの女性が現れた。
その女性に珠音は「お母さん」と言う。
「珠音〜定期チェックに来たわよ」
「あっお久しぶりです」
三人組も面識があるので丁寧に挨拶をする。
この母、名を
「お久しぶり〜元気してた?」
「何とか生き残ってます」
「時々、死にかけます」
「それが普通よ〜」と珠美は軽い調子で言うが普通で死にかけてたまるかと三人組は思った。
「珠子は?」
「今、仕事で海外です」
「アイツ、何カ国語喋れたっけ?」
「最低三カ国、呪いの言葉も含めると、もっとです」
珠子がタダの筋力馬鹿で無い事に驚く三人組だが、後の「呪いの言葉って何?」と成る。
「俺達、語学必修だけど全然解んないもんな」
「部長、ドイツ語でしたっけ」
「うん、やたらと課題がキツい」
「僕も中語語ですが子音が区別出来ません」
「僕も一緒」
三人組も日常では大学生なのだ。
「しかし……オカルト研究会は人気無いよな」
「部長の顔が気持ち悪いからですよ」
「それが一番の理由だね」
「なら何で入ったんだよ!」
「部長が苦しむ様子が見たくて……」
「おま……」
部長は「お前ら!」と言いかけて止めた……
虚しいだけだからだ。
「珠音〜怪異の方は?」
「通常通りです」
「なら構わないわ」
この辺は放任主義と言うか娘を信じて居ると言うか、余り深くは追求しない。
ここで、アリスが来た。
「珠美さん、お久しぶりです」
「アリスちゃん〜何時も娘が世話に成ってるわね」
お世話係のアリスにも、ちゃんと挨拶する。
珠子と違い、この事務所では常識がある稀有な存在である。
「じゃあ珠音〜一本やってく?」
「仕方無いですね」
設定次第で何処にでも繋がるドアから空き地に出ると二人の組手が始まった。
「にゃんだら────────ッ!」
「甘い甘い!ニャンダラ───────ッ!」
にゃんだらのラッシュ対珠美版ニャンダラのラッシュの打ち合いに成る。端から見たら異常極まりない。
組手が終わると珠音が帰って来た。
「凄いね珠音ちゃんも珠美さんも!」
「あったりまえじゃな〜い♪」
「何時も通りです」
その何時も通りが怖い三人組だった。
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