書簡:ユージーンからトーリーへ
トーリーへ
ようやく返信を書いて寄越したと思ったら、つらつらつらつら愚痴ばっかり書いてきて……。まったく。結局何もわかってないってことじゃないか。
とはいえお前が大変なのこともよくわかった。思ったよりも第一王子殿下が『あれ』なせいで苦労をしているというわけだ。同情するよ。
それに、確かに護衛騎士といえど、こそこそしながらいろいろと探るのは難しいこともわかった。知らずに無理言って悪かったな。近すぎると、逆に調査するには不便なんだろう。
なので俺は、お前に頼らず自分でいろいろ調べてみることにした。
お前は侯爵家の息子には似つかわしくないという考えのようだが、憲兵隊はいい。平民から貴族まで、所属隊員の身分は多岐にわたる。人脈作りにはぴったりだ。人脈は情報源になる。それを駆使して、俺は例のアーヴェ公爵令嬢の悪評が、誰がどういう思惑で流したものなのか、突き止めるつもりだ。
この件で評判を落としそうな第一王子の失脚に巻き込まれないよう、お前の幸運を祈っている。
ユージーン・ヤシュコフ
追伸 あと別に俺は公爵令嬢に懸想なんてしてないからな! 変なことを書いてくるのはやめろよな。
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2026年1月20日 19:00 毎日 19:00
統制歴1650年代不審死全記録:彼らはどうして死んだのか とみばやし @shiny2525
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