お手々ふりふり 卵まごまご 三度

@my4136

第1話 お手々ふりふり

ペットの躾は早い方が良いので、ゼブらんには目覚まし時計が鳴ってから、カーテンを開けるように言い聞かせた。かなり不満な様子だったけれど・・・。

「玄関に戻すよ」

納得してくれた。


睡眠優良児の私でも、寝付けない日はある。それは、いつもより早く起きなくてはならない日で、緊張してしまうのだ。すごく早起きしなくてはならない日は、目覚ましツールを増やすのだけれど、一本早い電車に乗りたいって言うくらいだと、スマホのアラームを設定するくらい。なんとなくうつらうつらした夜を過ごした私は、ゼブらんの方がうっすらと明るい事に気付いた。朝日の明るさとは違い、常夜灯くらいの明るさ。そっと布団の中にスマホを引きずり込み、時間を確認するともうすぐアラームがなる時刻・・・。布団の中から顔を出し、ゼブらんの方を見ると卵からぼんやりと光る何かが出ている・・・。ゆらぁ~ゆらぁ~、手だ!その光る手がゆらぁ~とカーテンに伸びたかと思うとひゅっと引っ込んだりを繰り返している。

「なるほど・・・ああやって開けていたのか・・・」

私もモヤを出すゼブらんに慣れてきたせいか、光る手が出ていても、なんだかそんなものかと思うようになってしまった。ゼブらんがまた光る手を伸ばした時、私の手の中のスマホのアラームが鳴った。ものすごい早さで手が戻った。

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