フラン①【トニー】
ロープで縛った男を保安官に渡すと、少額ではあるが賞金をもらうことが出来た。
金が入ったのでメアリーは上機嫌に何を買おうか考えている。
「トニー、あのさ…」
メアリーが何か言いかけた時、メアリーは背後からガバッと男に抱きつかれる。
とっさの出来事に俺は身を構え、銃に手を伸ばした。
さっきの自警団のヤツか!?
そう思ったが、すぐに違うことがわかった。
まず見た目が全然違う。メアリーより背丈が高く、肩に付くか付かない位のカールがかったふわふわの金の髪、細身だが筋肉は付いている。
そして何より顔。中性的でありながら整った顔立ち。溜め息が出る程の美しさである。
『僕の愛しのメアリーちゃん!!会いたかったよ!』
後ろから抱きついたまま背後から赤い薔薇の花束を取り出した。
「フラン!!ちょっとやめてよ!!離してってば!」
メアリーがジタバタしているがフランの力が強いのかなかなか外せないようだ。
メアリーの意外な一面が見れて面白い。
だが、あれほど腕が立つメアリーが簡単に背後を取られることが考えにくい。
この男がメアリーを超える腕前なのか、危害がないとわかっているからあえて背後を取らせたのか…
男がちらとこちらを睨み上げる。
『何笑ってんだよ』
いつの間にか笑みを浮かべてしまってたようだ。
男はメアリーから手を離さず続ける。
『ね〜メアリーちゃん、何でこんなやつと一緒に旅しようとしてるの〜?
僕が何回も一緒に旅しようって言ったのに全部断ったじゃないか〜』
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