第4話

 今日は外出許可をもらったので散歩に出かけよう。歩いているとあの森が。もしかして俺、道に迷ったかもしれない……。森からどうやってゼウス様の家まで帰るんだっけ?

「あ、コーガくん」

「あ、アレス様!」

よかったあ。道に迷わずに済む! それよりもアレス様は今日も……血まみれだな?

「あ、あの、この森は何ですか?」

「え? 知らないの? この森の奥にはね、別の奴が住んでるんだ。俺たち以外のね。だから森に入ってはいけない。いい?」

「はい」

「じゃ、帰ろうか」

 何とか村まで戻れた俺。とりあえず人だかりについて行ったらまた迷いました。何でだよ⁉ ここの道、複雑すぎるんだよ!

「おい、お前、誰だ」

あ~、やっぱりそうですよね~。はい、詰んだ。死亡確定~。

「セト、気付かなかったの? ずっとついてきてたでしょ、この子」

「……そうだったっか?」

この人たちも神様なのだろうか……。なんか、困惑することばっかだ。現代に戻りてえ……。

「君の名前は?」

この人は優しそうだなあ。

「鋼牙です」

「コーガくんかあ。私はエジプトのオシリスだよ」

オシリス様かあ。隣のセト様は怖いイメージだけどオシリス様は優しいイメージ。なんか、殺されるかと思ったけどそんなんじゃなくて良かったあ。

「じゃあ、あの、帰らないといけなくて」

「君の家はどこなんだい?」

「えっと、えっと」

何て言えばいいんだろう。詳しい住所なんて知らないし……あ、でもゼウス様は最高神だもん。名前くらい知ってるだろ。多分。

「ゼウス様のところです」

「君はギリシャ側の人間なのかい?」

「いえ、中立です。争いごとは嫌いなんで」

オシリス様は少し考えた後、部下? 達になんか言った。

「コーガくん、ごめんね?」

え? 何か言おうとしたけれど、俺は誰かに後ろから殴られて気絶した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る