第10話

蓮はものすごくモテる。顔も良くて、運動神経も良くて、それになにより優しいけど女子に冷たいから。クール系って感じでいいのだそう。昨日は蓮の話を聞いている時に気絶して、ご飯も食べていない。だって、そのみんなの高嶺の花、蓮が私のことを…。

(いけないいけない!さっさと学校の準備しないと!)


ちぐさ:「おはよう。さくらちゃん。今日はちょっとゆっくりだったね。やっぱり昨日のこと?」


さくら:「おはようちぐさ。遅れてごめん。」


みんなもう席に着いていたので、私も席に着いた。そして、食べ始める。


ゆうと:「さくらを気絶させるとか最低野郎だな。」


さくら:「ゆうと、それは違うよ。蓮はみんなが思っているようなやつじゃない。」


たくと:「なんでさくらはそいつをかばうの?」


さくら:「蓮はお隣さんって言ったでしょ?蓮の親ってどっちも海外行ってるの。私もお母さんはほぼ入院してたから、2人で一緒に暮らしてたの。それで蓮が隣にいるのが当たり前だった。だからこそ蓮が悪いやつじゃないっていうのはわかる。」


けい:「はあ⁉︎下心あるやつと二人屋根の下とかやばすぎだろ!お前なんもされなかった:か?」


さくら:「ん?なにもされなかったよ?どういうこと?」


そら:「さくらちゃん男の怖さを知らないの?」


さくら:「蓮は怖くないよ?」


けい:「もうだめだこいつ。」


さくら:「なんのこと?」


たくと:「うん。お前はずっとそのままでいろ。なにか教えたやつがいれば、俺たちがどうにかしてやる。」


〜〜〜〜〜〜〜

学校にて。


あかね:「さくらってほんと周りにイケメンいすぎじゃない?昨日だって私置いてけぼりにされたんだからね?まあそら様が助けてくれたけど…。」


さくら:「え!?じゃあよかったじゃない!」


あかね:「とりあえず、さくら。あいつは誰!」


さくら:「あいつ?ああ、蓮のこと?ええっと、蓮は………」


あかね:「はああ!?しかも昨日告られた⁉︎それで返事は?」


さくら:「私返事する前に、ぶっ倒れちゃったんだよね。だから返事はまだ…。」


あかね:「オッケーするのしないの。」


さくら:「うーん。初恋は蓮なんだよね。」


あかね:「そりゃ、あんなイケメン昔から近くにいたらそうでしょうね。」


さくら:「でも、蓮がいなくなって恋っていうよりもいなくなって寂しいとか、悲しいとかしか思ってなかったんだよね。」


あかね:「そりゃ、あんたもお母さんとその人なくしてんだからね。」


さくら:「だから、どうしよう。」


あかね:「とりあえず、おっけーしとけば?一緒にいるうちにまた好きになるかもよ?」


さくら:「そおなのかなあ。」


キーンコーンカーンコーン


さくら:「あ、朝のホームルームだ。座らないと。また後ではなそ。」


あかね:「うん。」


木村先生:「えっと〜、連日すまないが、今日も転校生が来ている。入れ。」


蓮:「栗田 蓮です。よろしくお願いします。」


それとともに、女子からは悲鳴が上がっていた。

(え…?蓮…?どうしてここに…?)

私が蓮を見ながらポカンとしていると、蓮は私に向かって微笑んで来た。前の席のあかねと隣の席のゆうとが私に話しかけてきた。


ゆうと&あかね:「どういうこと?」


さくら:「しらんがな!」


木村先生:「確か蒼乃と栗田は同じ中学だったよな。」


蓮:「はい。そうです。なので席を隣にさせてください。」


木村先生:「流石に隣は熊野だからだめだ。だから佐藤の隣な。」


(佐藤…。つまりあかね!右斜め前に蓮ってこと⁉︎)


あかね(小声):「どうしよさくら!隣来ちゃったよ!どうすればいいの?」


さくら(小声):「私もわからん!」


蓮:「あの…佐藤さん。多分わからないこと、あると、思うから…よろしく。。」


あかね(普通の声):「いやさくら!絶対おっけーしなよ!」


さくら:「あかね口閉じよ。ホームルーム中だよ?(圧)」


ゆうと:「さくら、多分その手離したほうがいい。あかねちゃんが死んじゃう。さくらは自分が合気道黒帯ってことをわきまえて。」


私の手の先はあかねの口を潰してた。合気道黒帯っていうのは…事実である。


さくら:「おっとごめんあかね。」


木村先生:「ホームルーム中は静かにね?蒼乃サンと佐藤サン?」


さくら&あかね:「はい…、ごめんなさい。」



そして、中休み…。


あかね:「ちょっと、あんた合気道黒帯って本当⁉︎」


さくら:「え、そこから?」


あかね:「そりゃそうでしょ。」


いじめっこ:「蒼乃さんっていらっしゃいますかあ?」


さくら:「はい。ここに」


あかね(小声):「ちょっとさくら!その人には行かないほうがいい!昨日私をいじめてた人!」


さくら(小声):「そんぐらい分かってるって。大丈夫。私合気道黒帯だよ?」


あかね:「やっぱゆうとさんや蓮サンに相談しよ?」


さくら:「大丈夫。すぐ戻ってくる。」


いじめっこ:「さっさと来てくださらない?」


さくら:「ご用件は。」


いじめっこ:「ちょっとあっちで話そ〜?」


私は手を引かれて人気のない場所に移動させられた。

(いや待って。これ結構私にも好都合。精一杯倒せる。あ、待てよ?本気出したらこの子達どうなるかわかんねーぞ?いいのか?)


いじめっこ:「で?熊野兄弟とはどういう関係?」


さくら:「いやあなた達にいう筋合いないです。」


いじめっこ:「すごい生意気。ちょっと!あれ持って来て。」


いじめっこ③:「はい!」


(あれってなんだろ。まあ、少し泳がせるか。)


ばしゃっ


いじめっこ③:「まあ、ごめんなさい。手が滑ってしまったわ。」


さくら:「では、こちらもしていいってことですよね?」


蓮:「やめろさくら。お前がかる〜くやっただけでもこいつら死ぬぞ。」


さくら:「っれ、れん。なんで、ここに…。」


あかね:「私が教えました。」


さくら:「ちょっと!あかね!」


パッシーン!!


いじめっこ:「お前もしかして蓮様とも繋がってんのかよ!このぶりっこ!」


さくら:「いったーい!助けて〜、蓮キューん!」


あかね:「いやキモ!」


蓮:「性に合わなさすぎだろ。」


さくら:「私がこんなキモいことすると思います?ぶりっこって最低でこれでしょ?絶対そんなタイプじゃね〜。私はどちらかというと、誰かに助けを求めなくても自分であんた達みたいなクズを倒せちゃうんだよね〜。だけど、私強すぎちゃうから、なにもしないであげる。ね?感謝してよ〜。」


いじめっこ:「はあ?お前、調子こいてんじゃねーよ!」


いじめっこがまた私に手をあげようとした時、蓮がその手を止めた。


蓮:「流石にもう一回はだめだよ?こいつ確かにすんげー強いが、まだオメーラに手え出してない。なのにさくらは、びしょ濡れでしかも頬には赤い後。俺の好きな人をいじめた罪は重いよ?」


いじめっこ:「は、はあ?あいつのことが好」

パッシーン!


さくら:「あ、ごめんね〜、手があたっちゃった〜。」


いじめっこ:「つっ、いったーい!誰か助けろ!」


さくら:「あれ〜?私よりぶりっこが似合ってるじゃない。」


いじめっこ:「覚えてなさいよ!」

と言いながら帰っていった。


さくら:「はああ、びちょびちょ…。最悪。サムっ」


蓮:「これ着ろ!」

と言いながら蓮は私に上着をかけてきた。


あかね:「あんた下着見えすぎなのよ!さっさと着替えてきな!」


さくら:「はーい。」

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