第8話
ゆうと:「あのね、さくらの苗字のことについてなんだけど…。」
けい:「学校で熊野と呼ぶか蒼乃にするかだろ?」
さくら:「ねえ、ちょっとさ、私、転校初日から朝のホームルームに遅れるとか聞いてないよ?ね?ゆうと?」
ゆうと:「いや〜、先生おっけーって言ってたし!大丈夫大丈夫!」
さくら:「いやそういう問題じゃないんだって!だって私はここの人から見たらただの転校生だよ?先生が許したって理由だけでホームルーム遅れるのはまずいって。」
ゆうと:「え〜、せっかく集めたのにい〜。」
さくら:「じゃあ、中休み、庭園集合でいい?わざわざ来てくれたのにごめんね。」
みんな:「「「「「いいよ」」」」」
ゆうと:「よしじゃあ、かいさーん。さくら、教室行くよ!」
さくら:「分かった。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
教室にて。
木村先生:「連絡が遅くて悪いが、今日は転校生が来ている。入っておくれ。」
さくら:「はい。初めまして。私はさくらと言います。苗字はいろいろ事情があって、後で発表させていただきます!仲良くしてくれると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。」
木村先生:「じゃあ、さくらくんは熊野の隣な。」
(先生…。優しい…。ありがとう…。ゆうとの隣…。)
さくら:「は、はい!」
私はゆうとの隣の席に行き、カバンを机の横にかけた。相変わらず、女子からの視線が痛かった。
ゆうと(小声):「ふっ、苗字…。いろいろ事情があるって、確かにそうだけど…よくあんな濁し方したな。」
さくら(小声):「しょうがないでしょ?これ以外なかったんだから。ってここどうするの?」
ゆうと(小声):「ここは………」
その後も私はゆうとを頼り、やっと中休みが来た。私は、みんなよりいち早く庭園行った。
さくら:「よし!誰もいない!これで誰かに聞かれなくて済む!」
ここの学校にはいくつもの庭園があり、そこは花に囲まれて、誰からもみれないようになっているが、早いもん勝ちだ。
そら:「ほんとにえらいね。さくらちゃん。真面目。そういうところだよほんと。」
さくら:「なにが?」
そら:「君ねえ。」
そしてそらは私のことを壁に追い詰めて来た。いわゆる「壁ドン」状態。
けい:「お、おい、そら!さくらになにしてやがる!」
あきら:「そら。一生恨むぞ。」
ゆうと:「なに勝手に手出ししてんの?」
ちぐさ:「そらあ〜、それはちょっとダメかな。」
そら:「ごめん。」
さくら:「そら、どうした?なんかちょっと変だよ?」
そら:「なんでもないよ。さくらちゃん。君が気にする必要なんてない。それより、さっきごめんね。」
さくら:「そのことは全然気にしてないで大丈夫です。それより、ほんとになんかそら変。本当の本当に大丈夫?」
そら:「大丈夫だって。心配しないで。さくらちゃん」
ゆうと:「そんなことしたそらなんて放って置いて、さくら!会議、やるよ!」
さくら:「え〜、は〜い。ほら、そらも。」
そら:「分かったよ。」
けい:「で、さくらは蒼乃と熊野。どっちがいいの?」
さくら:「え?私?私は、すごい複雑。だって熊野って言ったら、女子にいろいろ言われそうなんだけど、蒼乃って言っても、ゆうととかと恋人かなんかって言われて、またまたいろんなことを言われそう。」
あきら:「もうこの際、なにも他人のこと気にせず、自分で決めてみろ。」
さくら:「え〜私?私的には、蒼乃がいいんだよね。ずっと育ててくれてたのはお母さんだし。ちょっとはお母さんへの親孝行したいんだよね。」
ちぐさ:「じゃあ、それで決まりね。」
さくら:「え?みんな私が蒼乃でいいの?」
けい:「いいに決まってんだろ。」
さくら:「案外早く終わったね。」
ゆうと:「じゃあかいさー」
けい:「いや、ゆうと。お前な。さくらを占領したいからってさっさと解散させようとするんじゃねえ!」
ゆうと:「クッ、バレたか。」
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