第2話 家の案内
たくと:「じゃあ、家を案内するな。」
さくら:「お願いします。」
この家は、とても豪邸だ。隣の家と比べると、隣の家たちがかわいそうに思えてくる。
たくと:「えっと、昔とほぼ変わってないんだけど…。玄関の方から案内するわ。まず、入って、右の部屋が畳の和風部屋。外は、そらが趣味で育ててる、花がたくさんあるよ。見る?」
そう言いながら、16畳外ほどある部屋の襖を開ける。するとそこには、テニスコート一枚分くらいの広さの原っぱのような場所に綺麗な花がたくさん植えられてあった。その中にある、一本の道の奥には、東屋があり、休めるようになっていた。
この景色、どこか懐かしい。あまりに綺麗なので、見惚れていると、たくとが話しかけてきた。
たくと:「どう?綺麗でしょ。」
さくら:「うん。とてもきれい!」
たくと:「お前さ、そろそろ気い抜いたら?昔から、「とても」とかつかうタイプじゃねーだろ。」
さくら:「それはそうだけど、さすがに初日からくつろいでたらひくでしょ?」
たくと:「これから、ここはお前のうちになるんだぜ?ひきはしないわ。」
じゃあ、次行くぞ、と言いながら、たくとは先に進む。私はそれについていく。
たくと:「で、玄関から左いくと、リビング。俺がよくいるところ。」
案内されたところには、大きなテーブルと大きなキッチンがあった。
たくと:「ここでご飯を食べる。」
へえ〜と思いながら、ここは、少し雰囲気が変わったなと思う。そして、たくとについていくまま、また学校の廊下ほどある広い廊下に出る。今度は、和室とリビングを通り過ぎ、少しひらけたと思うと、そこには7つの部屋があった。
たくと:「ここは、みんなが一人一部屋あるところ。さくらの部屋をそこ。」
たくとは、なにも普通みたいな顔で、1番右にあった部屋の扉を開いた。
たくと:「寝室は別にあるから、まあ、趣味部屋みたいのに使っていいよ。」
その時の私の心の中は、とてつもなくカオスだった。
(はあ⁉︎セレブだとそんなこともできんのかよ⁉︎前まで、おれんち一部屋だったぜ!?しかもけっこー広いんですけど⁉︎さすがに申し訳なさすぎない⁉︎こんなのされて、恩返せないよ⁉︎なんちゅうことしてくれてんの⁉︎……おっと、素が表に出てきそうになってしまった。しかも心の中で私、俺とか使っちゃったよ⁉︎どんだけ女捨ててるんだ…。)
そう考えれば考えるほど、もっと頭は混乱していった。
(そうだ、お礼とか言わなきゃ!)
と思い、慌てて口をひらいた。
さくら:「ありがとう!でも私は寝室だけで十分だよ〜。申し訳なさすぎるから。」
いや私!もっと言ってやれ!この家の人たちはなんかいろいろ言ってきて、結局私が要求をのむことになりかねない…。
たくと:「いや〜、逆に使って欲しいんだよな〜。最近お父様が帰ってこないから、ここからっぽになっちゃってさ〜。ずっとそのままっていうのも気が引けるし?」
(こいつ…⁉︎俺の弱点を知ってやがる!)
さくら:「でも私はそもそも趣味などありませんし…。それにからっぽだって、いつか客室とかになりうるかもしれません!」
たくと:「いやでも、困っちゃうな〜。誰かに使ってもらわないと。俺が掃除することになるんだよね〜。」
(くっ!弱いところを突かれた!最悪だ…。こうなると私は止められない。)
さくら:「でしたら、、、いいかも、?しれません。」
たくと:「おっけ〜、これでかんりょー。はい!ここ荷物置いて〜。」
(あ〜あ。言ってしまった。)
さっきまで、誘惑されないようにと見てなかった部屋の中に目を向けた。
(うわっ、きれー)
またもやテニスコートほどある広々とした部屋の奥にある大きな窓からは、さっきみた、庭(庭園?)が見えて、ほんとにきれいだった。でもこんな部屋ほんとにもらっていいのかな。そんな感情が顔に出てたのか、たくとが言った。
たくと:「趣味さ、ないなら別に寝室に置けないものとか置くだけでもいいからさ!」
なぜかご機嫌の様子だった。
たくと:「よし!じゃあ、寝室行こっか。」
そういうと広い廊下に少し戻り、7つの部屋があるひらけた場所の前にある階段を登って行った。私はそれについて行く。
階段を登り終わると、一つの扉があり、その扉を開けると、3段ベット一つと、2段ベット
2つが置いてあった。そして、なぜかいなかった、たくと意外の5人もそこで口喧嘩をしていた。だけど、私たちが部屋に入ると、その喧嘩はすぐに終わった。そしてゆうとが、
ゆうと:「ねえさくら!絶対僕と2人で2段ベットがいいよね⁉︎」
と言った。私は意味がわからず、他の5人に視線でsosを出した。すると、けいが気づいてくれた!
けい:「おいゆうと、さすがに急にそれは意味が分からないんじゃないか?」
(ほんとにその通り!)
ゆうと:「あ、そっか!えっと今誰がどこに寝るか決めてんの!さくらはどこがいい?」
さくら:「え!私?まあ別にどこでもいいから、余ったとこでいいよ。」
そら:「あのねえさくら、みんなさくらと同じベットがいいから喧嘩してたんだよ。だから、さくらが決めてもらわないと困るんだよね〜。」
ちょっと複雑そうな顔で言われた。その顔に弱い私は、
(みんな同じのベットがいいんだよね!なら、納得できる人を少しでも増やさなきゃ。)
と思い、
さくら:「じゃあ、3段ベットの1番上で、お願いします。」
1番上なのは、1番楽しそうだったから。
そら:「おっけー。じゃあ僕は3段ベットの上から2番目で!」
けい:「はあ?なに勝手に決めてんだよ!」
変な口喧嘩が始まりそうだ。
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