【入社試験】報告書
実施場所:本社地下
試験内容:
霊能力試験/身体能力試験/怪異知識試験/生存能力試験
受験者数:三名
■ 受験者①
氏名:糸瀬 蓮(いとせ れん)
霊能力試験:80 / 100
身体能力試験:50 / 100
怪異知識試験:10 / 100
生存能力試験:100 / 100
総合得点:240 / 400
判定:合格
所見
霊能力試験において、非封印師としては過去最高得点を記録した。
一般に霊能力は、怪異の棲家や高濃度霊域に長期間曝露されることで後天的に獲得される場合があるが、本件ほど顕著な成長例は極めて稀である。
当該人物は怪異との親和性が異常に高いと推測される。
また、生存能力試験においては呪いの鎖を武器として選択し、精神汚染・錯乱等の兆候を一切示すことなく試験を完遂した。
これにより、呪いの鎖は糸瀬蓮専用武器としての支給を推奨する。
なお、過去の現場報告書においても、糸瀬蓮の異常性は複数回確認されている。
以上の理由から、
危険度:E+ → D に変更する。
■ 受験者②
氏名:白井 奈緒(しらい なお)
霊能力試験:20 / 100
身体能力試験:10 / 100
怪異知識試験:50 / 100
生存能力試験:120 / 100
総合得点:200 / 400
判定:合格
所見
生存能力試験において、極めて高い成果を挙げたとの報告が複数確認されている。
調査の結果、白井奈緒は無意識下において怪異の存在地点を察知する能力を使用している可能性が高い。
当該能力は本人の自覚が乏しいものの、特定条件下では顕著な生存率向上に寄与する。
配属先は、この特性を最大限に活かせる部署を選定することが望ましい。
■ 受験者③
氏名:真柴 ひなこ(ましば ひなこ)
霊能力試験:95 / 100
身体能力試験:60 / 100
怪異知識試験:90 / 100
生存能力試験:100 / 100
総合得点:345 / 400
判定:合格(主席)
所見
今回の入社試験における主席合格者である。
真柴ひなこは、志喜屋家分家である真柴家の次女であり、幼少期より体系的な英才教育を受けている。
霊能力・知識・実戦対応能力のいずれにおいても高水準であり、配属部署を問わず即戦力としての活躍が期待できる。
■ 特記事項
試験期間中、「竜の死体を発見した」との報告が受験者より提出された。
当初は錯誤報告の可能性も考慮されたが、後日、大封印区域内に封印師を派遣した結果、赤竜の存在を確認。
結界処理により、当該竜は区域外へ移送された。
赤竜を解剖したところ、内部より封印師と思しき遺体を発見。
解析の結果、遺体は志喜屋 一(しきや はじめ)であると判明した。
竜の外皮には外傷が一切認められず、内部より致命的損傷を受けた痕跡のみが確認された。
以上の点から、
志喜屋一が竜の体内へ侵入し、内部から攻撃を行った結果、相打ちとなった可能性が高いと推測される。
なお、本件は極めて異例であり、現時点では再現性・前例ともに確認されていない。
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